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三菱化工機、世界の水問題解決に取り組むWOTAに出資

 三菱化工機は3月24日、WOTA(ウォータ、東京都中央区)に出資することを決定したと発表した。出資を通じて「水」に関する社会的課題の解決と、持続可能な循環型社会の実現を推進していく。

 現在、世界人口の増加や人口分布に対する水資源の偏在等による水不足、水質汚染の進行が懸念され、2050年には世界で約50億人が水不足の影響を受けると予測されている。水関連の問題は、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals;SDGs)においても「目標6:安全な水とトイレを世界に」に設定されるなど、喫緊の課題となっている。

 WOTAは「水問題を構造からとらえ、解決に挑む」を存在意義に掲げ、水に関する世界的な課題解決にむけて「水処理自律制御技術」および「小規模分散型水循環システム」の開発と販売を行っている。

 一方、三菱化工機は1950年代後半より、環境事業の先駆けとなる水質汚濁の防止に取り組んできた。そして2022年に設定した「三菱化工機グループ2050経営ビジョン」の中で、「水・食料」を含む解決すべき5つの社会課題と、それらの課題について同当 社が対応していく4つの戦略的事業領域を設定している。その一つ「水・食料・自然災害等の課題解決に向けた次世代技術開発事業」において両社のビジョンは一致しており、シナジーによる社会課題解決への更なる貢献が見込めると判断し、今回の出資を決定した。

 水問題への取り組みは、三菱化工機の中核事業および長期的な2050経営ビジョンとも重なるもの。今後も三菱化工機は、企業、団体をはじめとするさまざまなパートナーと連携を図りながら、社会的課題に対する取り組みを推進していく。

 詳細は、ニュースリリース

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