・ボルボの油圧ショベルでの新しい Danfoss Deextreme (ダンフォスデクストリーム)システムの実地試験では、生産性の向上と燃料使用量の削減が期待されます。
Danfoss (ダンフォス):2023年3月1日
・英国を拠点とする建材サプライヤー Ashcourt Group (アッシュコート グループ)は、Dextreme Swap (デクストリーム スワップ)システムを装備した 3 台の油圧ショベルの性能を標準的な油圧ショベルと比較します。
油圧ショベルには、英国のボルボ ディーラー SMT と協力して Dextreme Swap システムが取り付けられました。このシステムは、油圧ショベルのメイン油圧ポンプを Digital Displacement® (デジタル変位)ポンプ、カスタム ソフトウェア、およびコントローラーに置き換えます。Dextreme Swap は、Dextreme システム ソリューション パスウェイの最初のレベルです。Deextreme システムの最も単純な構成として、燃料消費量を 15% 削減すると予測されています。この経路は、Swap、Flex、Max の 3 つのレベルで構成され、あらゆるサイズの油圧ショベルで最大 50% の燃料節約を実現すると予測されています。
Ashcourt は、3 台の 20 トンディーゼル駆動の ボルボEC200 油圧ショベルでシステムを徹底的にテストしています。そのうちの 2 台は、イーストヨークシャーにある同社のパートリッジ ホール採石場で使用されます。 3 つ目は、近くの材料洗浄施設で動作します。各マシンは、今後 12 か月で 2,000 時間の稼働を完了すると予測されています。稼働データを Ashcourt の標準 ボルボEC200 マシンの既存のフリートと比較するために、各油圧ショベルにはデータ ロギング機器が取り付けられています。
2 月に開始された試験について、Ashcourt Group のプラント ディレクターである John Hood (ジョン・フッド)氏は次のように述べています。
「これまでのところ、オペレーターからのフィードバックは一様に肯定的です。燃料の節約についてはまだお話しできませんが、私のチームは、新しいマシンは非常に応答性が高く、強力であり、EC200 は EC250 のように機能すると言っています。」
ダンフォス パワーソリューションの調査によると、油圧ショベルは建設機械から発生する二酸化炭素排出量全体の 50% を占めることが明らかになりました。これらの排出量の約 90% は 10 トン以上の油圧ショベルから発生しているため、Dextreme システム ソリューションは特に油圧ショベル市場を対象としています。
ダンフォスの計算によると、Dextreme システムを利用する油圧ショベルは、標準的なディーゼル マシンよりも総所有コストが低くなります。燃料消費量の削減よりもサイクル時間の短縮に関心のある油圧ショベルの所有者にとって、Dextreme Swap は生産性を最大 25% 向上させることができます。
Deextreme システムは、ディーゼル、ハイブリッド、および完全電動の油圧ショベルに統合でき、あらゆる機械制御(マシンコントロール)システムと連動します。その一体型デジタル ポンプ コントローラーは広範なデータを提供し、フリート オペレーターにリアルタイムのパフォーマンス監視と診断を提供します。
ダンフォス パワー ソリューション のデジタル ディスプレイスメントの責任者である Leif Bruhn ( レイフ・ブルーン )氏は次のように述べています。
「今日の油圧ショベルシステムは効率が 30% しかなく、エンジンのエネルギーの約 70% が油圧システムの熱として無駄になっています。 Dextreme システムは、油圧システムの損失を大幅に削減するように設計されており、生産性の向上と燃料消費の削減につながります。 このような困難な環境で Ashcourt Group と協力して、Dextreme を装備した油圧ショベルがより少ない燃料消費でより高い生産性を提供することを実証できることを嬉しく思います。」
ニュースリリース
*リリース内容から「ですます調」で表記しています。