台湾の行政院環境保護署は現在、焼却プラントグレードアップ整備計画を推進しており、台湾に24施設ある大型ごみ焼却施設の一部を建て替えや改造などで整備し、廃棄物処理の効率化を図る 目標を掲げている。建設サイトは台南市安南区城西里(台南市中心部より北西約 18 km) にあり、新規建設案件として欣達環工が BOT(Build/Operation/Transfer)方式で建設および運営の合計25年の業務を請け負う。
日立造船は、欣達環工よりごみ焼却発電施設の主要設備である火格子やボイラー、発電設備などの設 計・機器供給および据付・試運転時の SV 派遣(技術指導)業務を受注した。
日立造船は、1993 年に台湾最大規模となる台北市北投ごみ焼却発電プラント(1,800 トン/日(450 トン/日×4 炉)、発電出力:48MW)を受注して以降、5施設を台湾に納入している。また、現在、彰化県で建設中のごみ焼却発電施設においても、本件同様の機器供給や SV 派遣業務を請け負 っている。
台湾では施設の建て替えや長寿命化工事の需要が見込まれているが、日立造船はこれまでの実績を活かして、台湾でのごみの衛生的な処理やクリーンエネルギーの創出に積極的に貢献していく。
<受注概要>
発注者:欣達環工股份有限公司
最終需要家:台南市
建設地:台南市安南区城西里
施設規模:ストーカ式焼却炉(処理能力:900 トン/日(450 トン/日×2 炉)、発電出力:38MW) ※ 日立造船は主要設備である火格子やボイラー、発電設備などの設計・機器供給およ
び据付・試運転時の SV 派遣(技術指導)などを受注
工期:2026 年 2 月(予定)