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カルビー、創業の地・広島で新工場建設、計画概要を発表

・優れた環境性能・生産性向上・作業環境改善を実現する最新鋭マザー工場

 カルビー(東京都千代田区)は2月21日、2025年3月期の稼働開始に向けて進めている新工場(広島県広島市佐伯区)の建設計画について概要を発表した。

 新工場は、デジタルトランスフォーメーション(DX)や地球環境に配慮した設備の導入により、環境負荷の低減や生産効率の向上を実現していく。なお、投資額は約520億円を予定している。既存商品の供給能力拡大にとどまらず、将来的な新規技術・事業展開も視野に入れながら、次世代型生産体制の確立に向けた人財育成を進める拠点としての役割を担う。

 カルビーは新たな成長戦略のもと、創業の地である広島において、事業環境の変化に対応した強固な基盤を確立し、変革と挑戦による持続的な成長の実現に取り組んでいく。

■新工場のコンセプト・特徴

「人と地球の笑顔をつくりだす、未来を形にする工場」

・優れた環境性能
 再生可能エネルギーや循環型エネルギーシステムの導入により、廃熱や排水、廃棄物を有効活用し、環境負荷を低減。カルビーグループが掲げる2030年の目標(温室効果ガス総排出量30%削減、廃棄物排出量10%削減、水の総使用量10%削減 ※2019年3月期比)達成に貢献する。なお、再生可能エネルギー由来のCO2フリー電力の調達も行うことで、再エネ電力100%(CO2フリー電力100%)を実現する。

・生産性の向上
 DX等の先端技術を活用し、生産ラインの自動化・省力化を進める。現在、湖南工場(滋賀県湖南市)に実装しているIoT技術を活用した次世代工場モデルを新工場に応用展開し、より高度な品質管理や高効率な多品種少量生産、将来的には生産ラインの遠隔監視等によるリモートワークの導入を進める。これら諸施策の導入により、労働生産性(従業員一人あたり)の約6割向上が期待されている。

・作業環境の改善
 重筋作業の負担軽減や温熱環境の改善、LGBTQに配慮した厚生施設等、安全性と多様性を両立した従業員にやさしい労働環境を実現する。

<新工場の概要>
名称:新広島工場(仮称)
所在地:広島県広島市佐伯区五日市港1-2-3
敷地面積:100,010 ㎡
建物 生産棟(鉄骨4階建て、延床51,164㎡)、原料供給棟(鉄骨平屋建て、延床23,675 ㎡)の2棟で構成
設備投資額:約520億円
(内訳:土地38億円、建物及び構築物245億円、機械装置及び運搬具220億円、ソフトウエア他17億円)
着工時期:2023年4月予定
操業開始時期:2024年12月より順次稼働開始予定(現在の広島西工場を移転・拡張)
※2037年以降に現在の広島工場を移転・集約予定
主な製造商品:ポテトチップス、Jagabee、小麦系スナック
生産能力:年間約280億円

 ニュースリリース

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