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技研製作所、フィリピンの鉄道建設事業に圧入工法が採用される

・フィリピンの鉄道建設事業に圧入工法採用
・ODA案件に採用。他案件への波及を期待

 ㈱技研製作所(高知市)は2月15日、製造販売する杭圧入引抜機「サイレントパイラーⓇ」による圧入工法が、フィリピンの鉄道建設事業「マロロス-クラーク鉄道プロジェクト」におけるCP N-02工区に採用され、工事が進んでいると発表した。

 プロジェクトは、アジア開発銀行(ADB)の出資※1によるODA案件。高架橋の橋脚を新設するための土留め壁※2の構築にあたり、民家等が隣接する場所があり、住民生活の妨げとなる工事中の振動や騒音を出さない同社工法が採用された。2022年4月、現地企業のBNC Construction Inc.へU形鋼矢板600mm幅対応の「サイレントパイラーⓇ F201A」を納入した。

 フィリピン政府は「Build, Better, More」と称した大規模なインフラ開発プログラムを推進しており、案件は同プログラムの旗艦プロジェクトである「南北通勤鉄道延伸事業」の一環で進められている。事業の施工区間には、今回の住宅近接地と同じように、周辺環境への影響を最小限に抑えなければならない現場は数多くある。この案件を通じて圧入技術の優位性をアピールすることで、プロジェクト内外でさらなる工法採用や新規ユーザー開拓、追加の機械販売、他案件への波及効果が期待できる。

※1 土木工事はADB、その他鉄道システム等はJICAが出資。
※2 地盤を掘削する際に、周囲から土砂が崩れてくるのを防ぐために設ける壁のこと。

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