ナブテスコは2月14日、コーポレート・ベンチャー・ キャピタルとして設立したNabtesco Technology Ventures L.P.(General Partner:練馬 洋)を通して、次世代リチウムイオン電池の開発メーカーであるNanoGraf Corporation(以下 、NanoGraf社)へ出資を行ったと発表した。
リチウムイオン電池は、エネルギーを効率的に貯蔵でき、ゼロエミッション車や電力貯蔵システム などクリーンエネルギーへの移行に不可欠な製品であり、その市場規模は、2022年以降、年率13%の成長が期待され、2031年には1,350億ドル規模になると予想されている。
シカゴに拠点を置く NanoGraf 社は、シリコンベースの合金負極を製造しているが、この負極 はシリコン使用で問題となる材料膨張を最小限に抑えながら、高い電池容量を確保することが可能。今回の同社との資本業務提携により、NanoGraf 社の小型軽量ながら高エネルギー密度のバッテリー・セルの特徴を活かしつつ、世界の産業機械メーカーが注力する電動化機器に不可欠な高性能バッテリー・システムの開発を推進する。
ナブテスコは、今後も独自のモーションコントロール技術のイノベーションを通して、気候変動問題を含 めた SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献していく。
<NanoGraf 社の概要>
会社名:NanoGraf Corporation
代表者の役職・氏名:CEO: Dr. Francis Wang
所在地:3440 S Dearborn St.. Suite#113N Chicago. IL 60616
設立:2018 年
事業内容:黒鉛系リチウムイオン電池に代わる長期的な可能性を持つ、 新しい高エネルギー密度 Si 系負極材を開発