このような経営環境のもと、住友重機械工業グループは「中期経営計画2023」で掲げる、製品・サービスによる社会課題解決を通じた持続的な企業価値拡大をめざし、強靭な事業体の構築、企業価値向上のための変革、SDGsへの貢献拡大、環境負荷低減への取組み強化などの施策を推進してきた。
■部門別事業の状況
ⅰメカトロニクス
国内や欧米で中小型の減・変速機やロボット用精密減速機、インバータの需要が増加し、受注、売上、営業利益ともに増加しました。この結果、受注高は2,041億円(調整後前期比15%増)、売上高は1,814億円(調整後前期比26%増)、営業利益は95億円(調整後前期比42%増)となった。
ⅱインダストリアルマシナリー
プラスチック加工機械事業は、コロナ禍からの回復で好調であった中国や欧州の需要が落ち着いたことから受注は減少しましたが、受注残もあり売上は増加しました。一方、原材料や調達品の価格上昇などにより営業利益は減少しました。その他の事業は、半導体関連の需要が増加したことや医療機械器具の受注が増加したことなどから、受注、売上、営業利益ともに増加しました。この結果、受注高は2,667億円(調整後前期比17%増)、売上高は2,249億円(調整後前期比18%増)、営業利益は213億円(調整後前期比51%増)となった。
ⅲロジスティックス&コンストラクション
ⅳエネルギー&ライフライン
エネルギープラント事業は、バイオマス発電設備の大型案件が前期に比べ減少したことなどから受注、売上は減少し、加えて欧州で大型プロジェクトの採算悪化があったことから営業損失となった。その他の事業は、受注、売上、営業利益ともに増加しました。この結果、受注高は1,552億円(調整後前期比6%増)、売上高は1,433億円(調整後前期比8%減)、営業損失は5億円となった。
ⅴその他
受注高は46億円(調整後前期比3%減)、売上高は41億円(調整後前期比9%減)、営業利益は15億円(調整後前期比7%減)となった。
■今後の見通し
現時点での2023年12月期の業績見通しは、以下のとおり。なお、2022年12月期は決算期変更の経過期間となることから、対前期増減率は記載していない。
連結業績は、売上高1兆500億円、営業利益640億円、経常利益600億円、親会社株主に帰属する当期純利益380億円。
為替レートは1ドル=125円、1ユーロ=135円を前提としている。