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日立造船、広島市よりごみ焼却施設の建替及び運営事業を受注

 日立造船は2月3日、同社を代表とする企業グループが、広島市より DBO (Design:設計/Build:建設/Operate:運営)方式による「南工場建替及び運営事業」を受注したと発表した。

 受注したのは、広島市が現在行っている3工場体制(中工場、南工場、安佐南工場)による安定したごみ焼却処理システムの確立と、循環型社会の形成及び脱炭素社会の構築のため、老朽化が進行している南工場を建て替えるために実施されるもので、2028 年 10 月からの供用開始を予定し、日立造船が設立する特別目的会社が 19 年 6 ヶ月間の運営を行う。

 新工場のごみ処理能力は 300 トン/日(ストーカ式焼却炉:150 トン/日×2 炉)であり、焼却 の過程で生じる排熱を利用し、ごみ発電を行う。発電効率は 20.5%以上であり、広島市のク リーンエネルギー創出に大きく貢献できる。

 今回の案件では、広島市が掲げる「環境にやさしい施設」「災害に強い安全安心な施設」「ライフサ イクルコストに優れた施設」「魅力ある空間の創出」の4つの施設整備基本方針をもとに技術審 査が行われたが、日立造船グループの提案が高く評価され、受注に至った。

 日立造船は、1965(昭和 40)年に日本初のごみ焼却発電施設を大阪市に納めており、グループ累計で国内 500 件以上のごみ焼却施設を納めている。ごみ焼却発電はクリーンエネルギーの1 つであり、安定電源かつ地産地消の電源としても期待されている。日立造船はごみ焼却発電施設の普及や研究開発等を通じ、今後とも地域循環型社会の形成に努めていく。

<受注概要>
発注者:広島市(松井 一實市長)
グループ構成:代表企業 日立造船株式会社 中国支社、構成員 五洋建設株式会社 中国支店
建設地:広島市南区東雲三丁目
施設規模:300トン/日(ストーカ式焼却炉:150トン/日×2炉)
事業期間:設計・建設期間 2022 年 12 月~2028 年 9 月末、運営期間 2028年10月~2048年3月末
受注金額:447億9,000円(税抜き)

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