・循環型社会の実現にむけ、木質バイオマス発電に更なる選択肢を提供
三洋貿易(東京都千代田区)は2月6日、木質ペレットガス化熱電併給装置の先駆的メーカーであるBurkhardt GmbH (以下、ブルクハルト社)が新たに開発した木質チップを燃料とするガス化熱電併給装置(V5.90Sガス化ユニット、ECO220熱電併給ユニット)を年内に日本市場に導入すると発表した。持続可能な木質バイオマス発電に新たな選択肢を提供することを目指す。
木質バイオマス発電は、廃材や未利用間伐材等を燃料としており、森林資源の有効活用、脱炭素化、エネルギーの地産地消、地域経済の活性化等につながることから注目を集めている。三洋貿易は、ブルクハルト社の日本総代理店として2014年より同社の木質ペレットを燃料とする熱電供給装置の取り扱いを始め、これまでに国内のバイオマス発電所等へ40基の装置を導入していく。
今回、提供を開始する装置(V5.90Sガス化ユニット、ECO220熱電併給ユニット)は、木質ペレットに比べて製造・加工の手間が少なく入手しやすい木質チップを燃料に用いて熱電供給を行う。今まで木質ペレットの入手および製造が困難で木質バイオマス発電を断念していた事業者に対するソリューションとなることが期待される。
三洋貿易はサステナビリティへの取り組みを経営の重要課題と位置づけており、環境配慮型商材の取り扱い等を通じ、環境保全や循環型社会への貢献を目指している。今後も、循環型社会の実現に貢献すべく、木質バイオマスの普及に一層取り組んでいく。
■ 木質チップガス化熱電併給装置(ガス化ユニットV5.90、熱電併給ユニットECO220)について
ブルクハルト社が独自開発した、木質チップを燃料に用いるダウンドラフト型ガス化装置。革新的な多段階ガス化プロセスを採用することで、熱損失を最小限に抑え、効率的な熱生成および質の高いガス化を実現した。2023年1月時点でドイツにて5基の長期運転(計:45,000時間以上)の実績があり、同装置の信頼性を裏付けている。
【装置の主な仕様】
・発電出力: 160 kW
・熱出力: 240 kW
・発電効率: 30.0%
・熱効率: 45.5%
・燃料: 木質チップ(欧州規格DIN EN ISO 17225のP31S相当)
・ガス化装置本体の外寸:6.1 m x 2.2 m x 3.8 m
製品URL:https://www.sanyo-trading.co.jp/business/kikai/group3/
※2023年3月15日~17日に東京ビックサイトで開催される「バイオマス展」にて発表予定です。
■ ブルクハルト社について
1879 年、ドイツ ミュールハウゼンで設立。温水、空調設備の専門メーカーでありながら、2005年以降、再生可能エネルギー分野に注力しています。木質ペレット熱電併給装置を自社で開発・製造し、同分野の先駆的メーカーとしてこれまで8か国、340基の導入実績を誇ります。本社を構えるミュールハウゼンにおいて、常時複数台の装置を稼働させ、発電した電気を売電しながら、公共施設、民間企業および住宅に対して温水供給を行っています。
ブルクハルト社URL:https://burkhardt-gruppe.de/en/homepage/
■ 三洋貿易について
1947年、旧三井物産の解体に伴い、同社神戸支店の有志により設立。ファインケミカル、モビリティ、サステナビリティ、ライフサイエンスの4つの分野で市場ニーズの高い製品の輸出入および国内販売を手掛けるニッチトップの複合型専門商社です。「最適解への挑戦」をスローガンに掲げ、高付加価値商品・技術の提供を通じた社会課題解決および、最適解の発見・追及に挑戦し続けます。
三洋貿易URL: https://www.sanyo-trading.co.jp/
ニュースリリース
*リリース内容から一部「ですます調」で表記しています。