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住友重機械、特別損失の計上及び業績予想の修正を発表

 住友重機械工業は1月31日、2022 年 12 月期決算(2022 年4月1日~2022 年 12 月 31 日)において、特別損失を計上する見込みとなったと発表した。これに伴い、2022 年 11 月 11 日に公表した 2022 年 12 月期連結業績予想を、下記(リリース参照)のとおり修正した。以下、リリース原文より。

1.特別損失の計上について
(1)減損損失
 当社は、CFB ボイラ事業の強化を目的として、2017 年 3 月に FW Energie B.V.(現 Sumitomo SHI FW Energie B.V.、以下「SFW社」)の発行済株式の100%を取得しています。

 SFW社の 買収時に想定していた売上収益は、世界的な脱炭素の動きを受けて、SFW の主力事業の一つ である固体燃料焚ボイラ市場が大幅に縮小したため、当初の事業計画を下回って推移する 見通しとなったことから、想定していた収益の実現が困難であるとの判断に至りました。

 この結果、SFW 社に係るのれんを含む固定資産 177 億円(128 百万ユーロ)を減損損失として 特別損失に計上いたします。

 また、当社の 100%子会社である日本スピンドル製造株式会社は、スピニング・フローフ ォーミング加工機分野での事業基盤強化を目的として、2020 年5月に Leifeld Metal Spinning AG(現社名 Leifeld Metal Spinning GmbH、以下「LMS 社」)の発行済株式の 100% を取得しています。

 LMS 社の買収時に想定していた売上収益は、新型コロナウィルスの感染 拡大の影響による受注の大幅な落ち込みから回復が遅れており、当初の事業計画を下回っ て推移する見通しとなったことから、想定していた収益の実現が困難であるとの判断に至 りました。

 この結果、LMS 社に係るのれんを含む固定資産 30 億円(22 百万ユーロ)を減損 損失として特別損失に計上いたします。

 なお、減損損失につきましては、上記2件の他に、事業用資産等において、5億円を計上 いたします。

(2)投資有価証券評価損
 当社は、エネルギー貯蔵技術の取得を目的として、2020 年2月に液化空気エネルギー貯蔵(Liquid Air Energy Storage 以下、LAES)の技術開発を先導する英国の Highview Enterprises Limited(以下「ハイビュー社」)へ 46 百万米ドルの出資を行いました。LAES 技術は今後の脱炭素社会到来に向け重要な役割を果たすものと考えております。しかしな がら、ハイビュー社においては将来に向けた投資が先行した結果、現時点で純資産が大きく 毀損しております。この結果、ハイビュー社に係る出資額 52 億円を投資有価証券評価損と して特別損失に計上いたします。

3.業績予想修正の理由
 通期の見通しにつきましては、前回予想(2022 年 11 月 11 日公表)と比較し、売上高ではロジスティックス&コンストラクション部門などで減少を見込んでおります。

 営業利益 は通期予想を達成する見込みですが、経常利益は為替による悪化などにより、通期予想を下 回る見込みです。

 また、SFW 社・LMS 社等における減損損失、及びハイビュー社の出資額に 係る投資有価証券評価損を特別損失に計上いたします。

 以上の結果、売上高・営業利益・経常利益・当期純利益に関し、前回予想を修正することといたします。

 なお、期末配当予想は、期末配当金として1株あたり 45 円(年間配当金1株あたり 90 円) を予定しており、従来予想から変更ございません。

 詳細は、ニュースリリース

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