名古屋市上下水道局では、2008 年より空見スラッジリサイクルセンター(以下、空見 SRC) の建設に着手し、2013 年に第 1 期施設の供用を開始している。
同事業は、空見SRC の第 2 期施設として、空見 SRC で発生する脱水汚泥を対象に汚泥焼却施設を設計及び建設し、完成後に汚泥焼却施設の運営及び維持管理を実施するものであり、事業方式については汚泥焼却施設の設計、建設及び運営・維持管理を民間事業者に一括して委託する DBO 方式で行うもの。
名古屋市上下水道局では、下水汚泥焼却施設の建設に対し高度な技術を採用することにより、安全・ 確実な処理を行うとともに省エネルギー、温室効果ガス排出量の削減に寄与することを目的としており、 同社グループは優れた省エネルギー性能と多くの実績を有する次世代型汚泥焼却システムと豊富な経験と遠隔監視・運転管理システムを採用した維持管理体制の提案を行い最優秀提案者に選定され、このほど名古屋市上下水道局と特定事業契約を締結した。今後は、2026 年 9 月までに設備の設計・工事 を行い、2026 年 10 月より 2046 年 9 月までの 20 年間にわたり運営・維持管理を行う。
同社グループは、今後も重要な水インフラである上下水道事業の安全・安心な事業運営の継続に貢献 し、水環境事業における長期安定的な収益基盤を構築していく。
<名古屋市空見スラッジリサイクルセンター第2期事業(下水汚泥焼却施設整備等事業)の概要>
1.事業概要
(1) 事業名称:空見スラッジリサイクルセンター第2期事業(下水汚泥焼却施設整備等事業)
(2) 事業場所:空見スラッジリサイクルセンター(名古屋市港区空見町 1 番地 5)
(3) 事業内容:建設工事 焼却施設(脱水汚泥200t/日)の設計、工事、試運転など 運営・維持管理 設備の設備保守管理業務、修繕工事など
(4) 事業期間:建設工事 2022年12月 ~ 2026年9月(約3.5年間 ) 、運営・維持管理 2026年10月 ~ 2046年9月(20年間)
(5) 落札金額:約158億円(消費税除く)
2.グループの構成
代表企業:月島機械株式会社(機械・電気設備の設計・設備工事、マネジメント) 、構成員 月島テクノメンテサービス株式会社(運営・維持管理業務)、協力企業 徳倉建設株式会社(土木・建築設備の設計・工事)