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日機装、東京都東村山市に全事業の研究・技術開発機能を集約

・日機装技術研究所に「メディカル技術センター」を開設

 日機装(東京都渋谷区)は1月26日、東京都東村山市に日機装技術研究所を設立し、 事業の垣根を超えて研究・技術開発を行う仕組みづくりを 2023 年 1 月からスタートさせるとともに、メ ディカル事業の研究開発機能を静岡から日機装技術研究所内に移管し、メディカル事業の新しい研究開発拠 点「メディカル技術センター」を開設したと発表した。

■日機装技術研究所の設立の背景
 事業環境の変化により顧客の日機装に対するニーズが多様化・高度化する中、日機装が今後も適切にそのニー ズに対応し、社会課題の解決に貢献しながら持続的に発展していくためには、既存の改良、改変レベルの開発から脱却し、事業の垣根を越えて、新しい基幹技術や要素技術の開発を行うことが不可欠となっている。

 このような課題認識のもと、日機装の原点である独自の技術を磨き、新たな価値創造による企業価値の向上を目指して、各事業の技術開発機能および知的財産管理等を集約し、横断的に統括する「日機装技術研究所」 を 2023 年 1 月に設立した。

■メディカル技術センターについて
 日機装のメディカル事業は、日本の透析医療のパイオニアとして、医療機関と共に新しい透析医療技術 を開発してきた。医療はますます高度化し、日機装に対する期待や要請が高まっていることから、この ニーズに対応してイノベーションを創出し、新しい技術で医療に貢献し続けるため、メディカル事業の新し い技術開発拠点としてメディカル技術センターを開設した。

 メディカル技術センターでは、技術者同士の交流や外部との連携を推進し、5年先、10 年先を見据えた基幹 技術の開発を行っていくことを目指している。

■人と人との「交流」がコンセプト

 新しいメディカル技術センターは人と人との「交流」をコンセプトとしている。 日本の透析医療のパイオニアとして培った既往技術を次の世代に繋いでいくための「交流」、更なる技術革新へ向けた若い世代の技術者同士の「交流」、社外の先進的な企業やアカデミアとのオープンイノベーショ ンによる「交流」など、社内外の「交流」を推進し従来の画一的な業務運営では生み出されない様なイノベ ーションを起こすことを目指している。

■交流を促す様々な仕掛けを施したオープンな環境
 新しい働き方である ABW※を取り入れたワークスペースはもちろん、設計から試作・検証までを行き来しや すくするために執務室と試験室を隣同士に配置しガラス張りの仕切りにするなど、視覚的・意識的にオープンな環境を実現している。

※ABW(Activity Based Working):仕事の内容や目的に合わせてオフィスの中で作業する場所を選択でき、多様な働き方を実現でき る考え方
オフィスをより使いやすく、IoT インフラをオフィスに導入 今回、メディカル技術センターの建物内には在席管理システムを導入した。誰がどこで何をしている か、誰と誰が交流しているか等がリアルタイムでインドアマップに表示されており、適時にPCやスマー トフォンで確認することができる。技術者間の能動的なコミュニケーションや業務の効率化に有効に作 用させていく計画。

<メディカル技術センター概要>
名称:メディカル技術センター
所在地:東京都東村山市野口町 2-16-2
建設面積:約 2,154 m²
延床面積:約 5,748 m²
投資総額:約 32 億円

<日機装 会社概要>

会社名:日機装株式会社

本社所在地:東京都渋谷区恵比寿 4 丁目 20 3 号恵比寿ガーデンプレイスタワー22

創業:1953 12 26

代表者:代表取締役社⻑ 甲斐 敏彦

事業内容:産業用特殊ポンプ・システム、医療機器、航空機部品等の製造・販売

URLhttps://www.nikkiso.co.jp/

 ニュースリリース

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