kikai-news.net

古河ユニック、乗車型ミニ・クローラクレーンの機能を拡充

・安全性・操作性の向上と分解仕様の改良

 古河機械金属グループの中核事業会社で、ユニック部門を担う古河ユニック(東京都千代田区)は1月26日、乗車型ミニ・クローラクレーン「URW370Cシリーズ」の機能を拡充し、安全性・操作性の向上と分解仕様の改良を行ったマイナーチェンジ機を、販売開始すると発表した。

 同製品は、不整地でも強力なつり上げパワーを発揮する2.93トン吊りの乗車型ミニ・クローラクレーン。今回のマイナーチェンジでは、作業の安全性をより高めるため、現場でのクレーン操作において、衝突を未然に防止する高さ制限装置などの「作業範囲制限装置」を追加した。また、作業終了時のブームの格納操作をスイッチ1つで行う「ブーム全自動格納機能」を追加し、撤収作業の効率化を図った。更に、液晶ラジコンのディスプレイ表示を、「クレーンの状態表示」に加え「つり荷重の拡大表示」を選択可能にするなど、「安全性と操作性における標準装備」を充実している。

 そのほか、山岳地などの機材の搬入が難しい場所にクレーンを分解して運搬できる「分解仕様(オプション):ディーゼルエンジン仕様のみ」を改良した。分解仕様により、ブームやアウトリガなど主要パーツが取り外せるため、積載量制限のあるヘリコプターやモノレール、索道でも運搬が可能。今回の改良により、分解後の各部品の質量を1t未満に抑え、可搬性を向上したほか、従来要していた分解作業時間を約40%、組立作業時間を約30%削減するなど、顧客の利便性を追求したクレーンとなっている。

 古河ユニックは、安全性・操作性、作業効率改善など、顧客のニーズに応えられるクレーンの開発に今後も注力していく。

 詳細は、ニュースリリース

モバイルバージョンを終了