オークマは12月21日、新たな生産拠点である「オークマ群馬工場」を 2023 年 1 月から 稼働開始すると発表した。
オークマは、中期ビジョンとして「ものづくりサービスの力で、社会に貢献する」を掲げ、 成長戦略を進めていく考え。特に労働人口の減少、気候変動への対応という社会課題 の解決のための価値提供を進めていく。
電気自動車や環境対応、半導体製造装置など先端産業の進展などを背景として、5 軸 制御マシニングセンタ、複合加工機、門形マシニングセンタなどハイテク工作機械に 対するグローバルな需要に応えるべく、生産面における施策として「オークマ群馬 工場」を開設した。
オークマ群馬工場は、㈱オギハラより同社大原工場(群馬県太田市)の土地・ 工場建屋・加工設備などを譲り受けたもので、オークマ製 NC 工作機械用大物部品の加工を開始する。
大物部品の鋳造素材は、隣接する㈱木村鋳造所の群馬製作所から供給を受け、 同社の協力を得ながら、部品加工からユニット組立までの一貫生産体制を構築し、 サプライチェーンの強化、生産リードタイムの短縮を図る。
今回の投資は、生産能力の拡大、生産効率の向上を図ると共に、投資効果を最大化する 新たな設備投資のあり方として、優れた既存工場、生産設備を活用するとともに、この 地域の生産加工の高度化、活性化に貢献するもの。
2022 年 6 月に子会社化した平坂鋳工においても、積み上げてきた高い鋳造技術 を活かし、サプライチェーンを強化するとともに、日本のものづくりの強みを維持、 高めていく考えで事業を進めている。
<オークマ群馬工場の概要>
所在地:群馬県太田市大原町 2086-1
建屋面積:6,193 m²(1991 年建築)
土地面積:21,814 m²
設備:門形MC 4台、立形MC 1台など
生産内容:5 軸制御マシニングセンタ用ベッド・コラムなど、大物部品加工