一般社団法人 日本鍛圧機械工業会:2022年12月15日
概 況:2022暦年の受注見通しは3,715億円、前年比12.1%の増加とみた。新型コロナも「with コロナ」で経済活動も元に戻ってきており、国内では経済対策等による回復基調がみられた。
2023年は国内外ともに自動車でのEV関連 や、あらゆる産業におけるデジタル化の波による半導体製造装置関連、省エネ設備関連への生産設備投資の継続が期待される。一方でコロナ禍による半導体・部材不足や、ウクライナ侵略や円安による原材料の高騰と いったマイナス要素が続くとみられ、海外では、中国経済の停滞、米国のインフレ問題、欧州経済の先行き等と懸念材料も残っていることから、総じて受注は2022年と同水準で推移するものと予想。
機種別:2022歴年のプレス系は1,545億円、前年比13.8%増とみた。国内・海外ともに自動車のEV化対応や省エネ家電関連、半導体装置関連への新規投資の需要があった。板金系は1,300億円、前年比15.6%増とみた。国内は 各種経済政策等による景気の下支えに加え、半導体装置関連、社会インフラ、デジタル関連、建材向が堅調に推移した。2023年も引続きEV化への自動車関連設備投資が期待され、海外は、円安の影響も あり、プレス系・板金系ともに2022年の横ばいと予想。サービスは2022年は870億円、前年比4.5%増と堅調に推移しており、2023年も横ばいと予想。
国内:2022年の国内は1,565億円、前年比12.2%増とみた。2023年も同水準と予想。国内では政府による経済対策の下支えもあり、自動車のEV化、デジタル関連及び社会インフラ再整備等への投資が引き続き期待される。
輸 出:2022年の輸出は1,280億円、前年比17.6%増とみた。2023年も同水準と予想。中国・欧米を中心にEV化対応による設備投資の継続に期待。新型コロナ禍後のASEAN、インド等新興国も期待でき、円安もプラス要因とみた。