VDMA（ドイツ機械工業連盟）：2022年12月13日
VDMAのKarl Haeusgen（カール・ハウスゲン）会長は協会の年次記者会見で次のように述べました。
「機械およびプラントエンジニアリング業界は、2022年の予想外に荒れた海で多大な努力を払って順調に進んでおり、ある程度の自信を持って来年を見据えています。高インフレとウクライナ戦争とそのすべての結果も、長い間私たちの業界に重くのしかかり続けるでしょう。サプライチェーンにおける重大なボトルネックと困難は続いており、ますます多くの国が保護主義的措置に戻っています。機械およびプラントエンジニアリング分野の企業は、起業家の自由を利用して、革新的な強みと適応性を再び実証しました。したがって、今年の実質生産成長率1%という目標を達成する自信があり、来年の予測にも固執しています。PIMCOでは、2023年の実質生産は引き続き2%の微減を予想しています。これは前年の挫折とはかけ離れており、私たちの業界の堅牢性を示しています。
特に、気候に中立な経済の目標は、中規模の機械およびプラントエンジニアリング企業とその革新的な技術にとって絶好の機会です。しかし、このための前提条件は、企業が材料とエネルギーの信頼性が高く手頃な価格の供給に頼ることができるということです。ここでは、EUとドイツ政府は、市場を開いたままにし、必要なすべての措置を可能な限り官僚主義を少なくして迅速に実施することが求められています。」
■サプライチェーンのボトルネックは依然として存在するが、わずかに緩和されている
機械およびプラントエンジニアリング部門の生産は、サプライチェーンの困難と材料のボトルネックによって引き続き著しく損なわれています。600社以上の会員企業が参加した12月初旬の最新のVDMA速報調査によると、74%の企業がそのようなボトルネックによって事業活動に深刻なまたは顕著な障害を感じています。しかし、6月には87%でした。
最新の調査では、企業は化学品、プラスチック、金属製品に関して状況の顕著な緩和を報告しました。一方、電子部品は、減少傾向を伴いつつも緊迫した状態が続いている。VDMAのエコノミストによると、この開発は2022年の最後の数か月の生産にプラスの影響を与える可能性があります。1月から10月までの機械・プラントエンジニアリング部門の実質生産は、前年比0.4%減にとどまった。今年の最初の10か月の受注は、実質ベースで前年を1%下回ったままでしたが、2022年9月の注文到達は依然として11.9か月であり、非常に高いままです。
■VDMA調査:半数の企業が2023年について楽観的
中国の成長は引き続き低迷し、ウクライナ戦争は引き続きエネルギー価格の高騰をもたらし、ほぼ世界中で中央銀行は金利の上昇で高いインフレ率に対応しています。
Haeusgen（ハウスゲン）氏は次のように述べています。
「これは世界経済、ひいては当面の間、資本財産業にも重くのしかかるでしょう。それにもかかわらず、世界中の多くの国のムードは、ウクライナ戦争が始まってから最初の数ヶ月ほどここ数週間は否定的ではありませんでした。したがって、2023年の実質生産は2%のわずかな減少にとどまると予想しています。以前の成長の低下と比較すると、これは生産の緩やかな減少であり、多くの人が恐れていたよりも大幅に少ないです。」
彼はこの評価を業界の多くの起業家と共有しています：調査によると、回答者のほぼ半数(48%)は新年について楽観的または慎重に楽観的です。38%は未定で、悲観的または慎重に悲観的はわずか14%です。
■雇用拡大計画-熟練労働者の不足は残る
この自信は、業界の雇用状況にも反映されています。2022年9月、ドイツの機械およびプラントエンジニアリングセクターのコア労働力(従業員50人以上の企業)の人口は101.9万人で、前年比1.0%増加しました。したがって、このセクターは依然として国内最大の産業雇用主です。VDMAが秋に調査した機械工学企業の半数以上(54%)は、実際に来年に労働力を拡大したいと考えており、30%がそれを一定に保ちたいと考えています。しかし、企業はこれらのポジションを埋めるのが非常に困難であり続けています。熟練労働者の一般的な不足は、調査対象のほぼすべての企業(97%)がここでボトルネックを経験していることを意味します。
■エネルギーの価格ブレーキ:複雑すぎて官僚的すぎる
これまでのところ、機械およびプラントエンジニアリング部門はエネルギー供給のリスクにうまく対処してきましたが、VDMA会長は次のように述べています。
「ガス不足が防止されたためでもあります。エネルギーコストは、主にエネルギー集約的に製造された予備製品を通じて業界にもたらされます。そのため、電気、ガス、暖房の価格ブレーキの概念は、この重要な時期に理にかなっていると考えています。バリューチェーン全体に沿って機能する必要があります。
しかし、これらの価格ブレーキは、特にヨーロッパの国家援助規制のために、現在複雑になりすぎています。機械およびプラントエンジニアリング部門の最初の企業は、高コストにもかかわらず、援助を利用することを控えたいと考えています。
こ単なる救助パラシュートではない効果的な機器を作りたいのなら、それは単純で非官僚的でなければなりません。」
各種データは、ニュースリリース参照