コマツは12月2日、最新技術を随所に織り込み、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」2014年基準に適合した全旋回式クローラーキャリア「CD110R-3」を2023年2月より発売すると発表した。
当該機は、約19年振りにフルモデルチェンジし、オフロード法2014年基準に適合するとともに従来機の信頼性や走行性能は継承しつつ、安全性能、作業性、オペレーターの快適性を大幅に向上させた機種。クローラーキャリアは、走行装置が履帯式のため、通常のタイヤ式のダンプトラックでは作業が難しい整地されていない現場や軟弱な地面、傾斜でも土や資材を運搬することが可能であり、近年の災害復旧工事や無人化施工などで市場ニーズが高く、従来機販売中止から約10年を経て、待望の復活を果たした。
安全性能では、小型化したエンジンのレイアウトを最適化することで、オペレーター席からの視認性が大幅に改善した。さらに周囲監視用カメラを標準搭載し、右側方および後方の死角についても危険の有無を鮮明な画像で確認が可能。また、エンジン性能の向上とともにオートアイドルストップを標準装備することで、余分な燃料消費を抑え、ライフサイクルコストの削減に貢献する。
そのほか、電解液補充の必要がないメンテナンスフリーバッテリーを採用し、液面点検が不要になったほか、広い整備スペースやバッテリーアクセスが改善され、オペレーターのメンテナンスの負担を軽減させることで、顧客の現場の生産性向上に貢献する。
コマツは中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」 に掲げている、ダントツバリュー(収益向上とESG課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していく。
<発売概要>
発売月:2023年2月
公表価格:47,570千円(工場裸渡し消費税抜き)
販売目標:50台/年(国内のみ)
詳細は、ニュースリリース