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大成建設、工事車両の移動式防音囲いを開発

・狭い敷地内でも容易に移設でき発生音を効率的に低減

 大成建設は11月30日、コンクリートポンプ車など工事車両から発生する音の低減対策として、狭い敷地内でも容易に移設が可能な防音囲いを開発したと発表した。

 この設備は、吸音材を内張りした防音シートで覆われた軽量でコンパクトなキャスター付きユニットで構成されており、車両の移動に合わせてユニットごと移設できるため、車両から発する音の低減対策を効率よく、安全に行うことが可能。

 建設工事では、様々な工事車両が工事現場内で稼働するため、車両周辺では作業に伴いエンジンやモーターなど大きな音が発生する。特に、工事現場におけるコンクリート打設作業では、ミキサー車で搬入されたコンクリートが固まる前に連続して作業を行う必要があり、ポンプ車から高圧・高速でコンクリートを圧送するため、大きな音が発生し、長時間にわたり継続することが課題となっていた。そのため、従来の対策では鋼製足場に防音シートを張った防音囲いを車両周辺に設置していたが、囲い本体が大型で重量があり設置面積も拡がるため、車両の移動に伴う防音囲いの移設に多大な手間や時間がかかっていた。

 そこで大成建設はこのほど、コンクリートポンプ車を対象に、防音シートで覆われた軽量なキャスター付きユニットで構成され、狭い敷地でも容易に移設できる防音囲いを開発した。

 今後、大成建設は土木・建築分野を問わず、工事現場においてコンクリートポンプ車から発生する音の低減対策に本設備の適用を進めるとともに、技術提案への導入やその他の工事車両の対策としても、同設備を積極的に活用していく。

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