ライオン(東京都墨田区)は11月30日、同日開催の取締役会において、小田原工場(神奈川県小田原市)の敷地内に新たに一般用医薬品の工場を建設することを決議したと発表した。
ライオングループは、パーパス「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する(ReDesign)」を起点に、経営ビジョン「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」の実現に向け た取組みを進めている。2022年からスタートした中期経営計画「Vision2030 1st STAGE」では、成長戦略の1つとして「成長に向けた事業基盤への変革」を掲 げ、生産インフラ等の強化に取り組んでいる。
一般用医薬品市場は、人々の健康意識の高まりを背景に、市場は堅調に推移すると想定 している。特に、ライオンが『バファリン』シリーズを展開している解熱鎮痛薬市場は、新 型コロナウイルス感染症により市場が拡大しており、今後もセルフメディケーションの広がりによって、さらなる成長が見込まれる。
これら一般用医薬品分野において、将来にわたってより安定的な生産供給体制を確立するために、稼働から一定の年数が経過している現医薬品工場に代わる新工場を建設し、生産を移管することとした。
<新薬品工場の概要>
建設予定地:神奈川県小田原市田島100
建設予定敷地面積:約4,800㎡
主要生産品:解熱鎮痛薬
投資規模:約180億円
着工時期(予定) :2023年3月
稼動開始(予定) :2025年中
<小田原工場の概要>
所在地 :神奈川県小田原市田島 100
設立年度:1964年10月
敷地面積:6.8 万㎡
生産品目:ハミガキ、デンタルリンス、医薬品など