・アビジャン3交差点改良工事
JFEエンジニアリング(東京都千代田区)は11月22日、西アフリカのコートジボワール共和国において、清水建設、東亜建設工業と共同企業体(JV)を組成し、日本政府の円借款による道路改良プロジェクト「アビジャン3交差点改良工事」を受注しました。工事は、JFEエンジニアリングが同国で手掛ける初の建設プロジェクトとなる。
西アフリカの経済活動のハブ機能を担い、コートジボワール共和国最大の経済都市であるアビジャンは、都市化の進展に伴い交通量が急増する一方、道路インフラの老朽化や未整備に起因する渋滞が慢性化しており、交通インフラの整備が求められている。
プロジェクトは、アビジャンの交通渋滞の緩和、交通利便性の向上、物流の改善を目的に、市内を横断する幹線道路・ミッテラン通り上の3つの交差点に高架橋を建設し立体交差化することで、各交差点の交通量を約3割増とし、当該区間の通過時間の大幅短縮を目指す。また、都市部の狭小地において、渋滞下の既存交通への影響を最小化し、短工期で実施する必要があるため、現地で組立が容易な鋼製箱桁橋が採用される。
日本政府は、2022年8月に開催された第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、「共に成長するパートナー」としてアフリカの持続可能な開発を支援していく意思を表明している。そのようななか、経済回廊・西アフリカ「成長の環」の主要構成国であるコートジボワール共和国において、JFEエンジニアリングが有する技術力を最大限に活用し、アビジャン3交差点の改良工事を完遂することで、同国及び西アフリカ地域の一層の経済発展に貢献していく。
<工事概要>
工事名称:アビジャン3交差点改良工事
施工場所:コートジボワール共和国 アビジャン市内
発注者:コートジボワール共和国 機材・道路維持管理省 道路管理公社
工事監理:オリエンタルコンサルタンツグローバル・アンジェロセックJV
請負者:清水建設・東亜建設工業・JFEエンジニアリングJV
受注金額:約130億円
工期:2023年1月~2025年9月(33カ月)
工事対象 【警察学校前交差点】
道路施工延長:800m(幅員48m)
うち高架橋施工延長(アプローチ盛土部含):335m(幅員22m)
【リビエラ3交差点】
道路施工延長:800m(幅員49m)
うち高架橋施工延長(アプローチ盛土部含):460m(幅員22m)
鋼製歩道橋:46mスパン 1カ所
【パルメリー交差点】
道路施工延長:720m(幅員51m)
うち高架橋施工延長(アプローチ盛土部含):485m(幅員22m)
鋼製歩道橋:41mスパン 1カ所