荒川化学工業(大阪市中央区)は11月17日、ファイン・エレクトロニクス事業の半導体・先端材料分野でのさらなる拡販を目指し、水島工場(岡山県倉敷市)にファインケミカル製品の新たな生産設備を新設することを決定したと発表した。
荒川化学グループは、第5次中期5ヵ年経営実行計画(2021~2025年度)において、KIZUNA経営の推進とKIZUNA指標の達成を基本方針に掲げており、地球環境と社会の持続可能な未来に貢献することを目的とし、成長市場おける事業の付加価値向上を目指している。
ファイン・エレクトロニクス事業では、100%出資の連結子会社である高圧化学工業(大阪市大正区)とともに豊富な経験による精密合成技術と多様なクリーン設備を駆使したファインケミカ ル製品を電子材料分野などに向けて提供してきた。
ファインケミカル製品は、DXに代表されるデジタル化の進展などによる通信高速大容量化にともない、半導体関連市場などで使用され る先端材料の高品質かつ高機能化ニーズに対応する製品として、今後も需要の増加が見込まれる。
今回、水島工場内にファインケミカル製品の新たな生産設備を新設し、生産能力を増強することにより、高圧化学工業と合わせた2拠点体制確立によるさらなる拡大・発展を実現していく。
<設備概要>
投資金額 : 約20億円
生産能力 : 非開示
生産品目 : ファインケミカル製品
設置場所 : 荒川化学工業株式会社 水島工場(岡山県倉敷市松江4丁目1番1号)
敷地面積 : 2,330 ㎡
建屋床面積 : 延べ549 ㎡
反応室洗浄度: クラス1万
着工予定 : 2023年 9月
完工予定 : 2024年 11月