荒川化学工業は11月17日、ファイン・エレクトロニクス事業の精密研磨剤のさらなる拡販を目指し、100%出資の連結子会社である山口精研工業(名古屋市緑区)において、精密研磨剤の生産能力を増強することを決定したと発表した。
荒川化学グループは、第5次中期5ヵ年経営実行計画(2021~2025年度)において、KIZUNA経営の推進とKIZUNA指標の達成を基本方針に掲げており、地球環境と社会の持続可能な未来に貢献することを目的とし、成長市場おける事業の付加価値向上を目指している。
山口精研工業は、HDD用アルミ基板やSAWデバイス用基板の製造工程における精密研磨に使用される研磨剤の開発、製造及び販売を行っており、2015年6月に連結子会社となった。DXに代表されるデジタル化の進展などにより全世界のデータ生成量はますます増加し、データセンターへの積極的な投資が継続する見通しであるなか、HDDの高容量化、ニアライン需要の拡大などにより、精密研磨剤は今後も需要の増加が見込まれる。
今回、山口精研工業において、第2工場を建設し新たな生産設備を導入・生産能力を増強することにより、さらなる拡大・発展を実現していく。
<設備概要>
投資金額 : 約11億円
生産能力 : 非開示
生産品目 : 精密研磨剤
設置場所 : 山口精研工業株式会社(名古屋市緑区清水山二丁目1631番地)
敷地面積 : 1,351㎡
建屋床面積 : 延べ1,440 ㎡
着工予定 : 2023年 3月
完工予定 : 2023年 10月