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日揮、米国で世界最大級の大型エチレン製造プラントを受注

 日揮ホールディングスは11月17日、米国現地法人であるJGCアメリカ社が米国の建設会社であるキウィット社と共同で、米国シェブロンフィリップス・ケミカル社とカタール国営石油会社が米国テキサス州で計画している石油化学コンプレックスの中核となる世界最大級の大型エチレン製造プラント建設プロジェクトを受注し、顧客による最終投資決定が行われたと発表した。一部報道によると、日揮HD側の受注額は1,000億円超。

 米国シェブロンフィリップス・ケミカル社とカタール国営石油会社が共同で計画している石油化学コンプレックスは、シェールガスを原料にエチレンおよび高密度ポリエチレン(HDPE: High Density Polyethylene)を製造するもの。今回JGCアメリカ社およびキウィット社のジョイントベンチャーが受注したのは世界最大級の年産200万トンのエチレン製造プラントのEPC役務で、今後の世界的なポリマー製品(エチレンを原料とするポリエチレン等)の需要の高まりを見据えたもの。

 日揮グループは、これまでに国内外において大型エチレン設備含め、50件を超えるエチレン製造プラント建設プロジェクトを手掛け、エチレンプラントに関する高度なエンジニアリング技術と豊富な実績を有する世界有数のエンジニアリング会社と評価されている。米国シェブロンフィリップス・ケミカル社およびカタール国営石油会社は、日揮グループにとって長年に亘る重要顧客であり、米国シェブロンフィリップス・ケミカル社向けには、2008年および2011年にサウジアラビアで2件の大型石油化学プラント建設プロジェクトを成功裏に完工したほか、2017年には米国テキサス州において大型エチレン製造プラント建設プロジェクトを完工した。カタール国営石油会社向けには、2015年にカタールで大型ガス処理プラント建設プロジェクトを完工してきた。同プロジェクトの受注は、これらの実績や顧客との信頼関係に加えて、キウィット社の施工能力をベースとしたジョイントベンチャーの提案力が顧客から高く評価されたものと考えている。

 日揮グループは、エチレン製造プラント建設の世界有数のエンジニアリング会社として、今後も世界各地で計画されるエチレン製造プラント建設計画に対して、引き続き積極的に営業活動を展開していく。

<受注概要>
契約先:ゴールデントライアングルポリマーズ社(米国シェブロンフィリップス・ケミカル社およびカタール国営石油会社の合弁会社)
建設場所:米国テキサス州オレンジ
役務内容:エチレン製造プラント(200万トン/年)に係る設計、機材調達、建設工事(EPC) 役務
契約形態:ランプサム転換型契約

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