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SMC、22年4〜9月期売上は17.5%増の4,215億円、通期予想は13.3%増の8,240億円に上方修正

 SMCが11月14日に発表した2023年3月期第2四半期連結累計期間(4〜9月)の業績によると、売上高は、販売数量の増加と、為替変動に伴う海外販売分の増収を主要因として、 421,529百万円(前年同期比17.5%増)となった。運送費、人件費、IT関連費用等の増加により販売費及び 一般管理費は増加したが、増収に伴う利益増加により営業利益は133,649百万円(同13.2%増)となった。市場金利上昇による受取利息の増加や円安による為替差益の増加から、経常利益は180,725百万円(同43.3% 増)、投資有価証券売却益の計上により、税金等調整前四半期純利益は183,498百万円(同45.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は133,054百万円(同47.4%増)となった。 自己資本四半期純利益率(ROE)は、前年同四半期に比べて1.7ポイント上昇して8.1%となった。

 SMC2023年3月期第2四半期データ

 4〜9月期おいては、各国の経済活動がコロナ禍からの回復に向かい、製造業全般において設備投資意欲が回復したが、半導体を中心とする部品・素材の 調達難、中国でのゼロコロナ政策による経済活動の停滞、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の長期化、インフレの加速、急激な為替変動など、先行きの不透明な状況が継続している。

 自動制御機器(空気圧機器)の需要は、半導体・電機関連は、中国・その他のアジア諸国・日本を中心に前半は高い水準だったが、7月以降は季節性要因もあり伸び悩んだ。自動車関連は、半導体等部品不足による減産の影響は継続 したが、各地域でEVバッテリー関連需要が伸長した。工作機械関連は、海外向けを中心に総じて堅調に推移した。医療機器関連、食品機械関連、その他の業種向けは、コロナ後の新たな省人化・自 動化需要もあり、堅調に推移した。

 このような環境下において、同社グループは、部品・素材の調達不足による生産影響を低減するための様々な 努力を継続しつつ、需要の伸長に対応した製品供給能力の確保と、BCP(事業継続計画)に基づく生産の複線化に向けて、積極的な設備投資を進めた。また、顧客のCO2排出量削減に大きく貢献できる、環境性能の高い新製品の開発や、販売活動におけるITを活用したグローバル連携の強化などの課題に引き続き取り組んだ。

連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 2023年3月期通期の業績予想については、直近の受注推移及び為替相場の動向などを踏まえて、2022年5月13 日の「2022年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」で公表した内容を、以下のとおり変更した。

 売上高824,000百万円(前期比13.3%増)、営業利益248,500 百万円(同9.1%増)、経常利益302,000百万円(同10.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益220,000百万円(同14.0%増)と予想している。

 新たな業績予想の前提とした通期の平均為替レートは、1米ドル=138円00銭、1ユーロ=139円00銭、1人民 元=19円80銭(前回予想:1米ドル=123円、1ユーロ=133円、1人民元=18円50銭)。

 SMCの2023年3月期第2四半期決算短信

 

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