kikai-news.net

技研製作所、超低空頭対応「ジャイロパイラーⓇ」開発

・上部クリアランス2.5mの硬質地盤でも直径1,000mmの鋼管杭圧入可能

・橋梁下での制約を克服し国土強靭化を加速、圧入市場の拡大へ

 ㈱技研製作所(高知市)は11月11日、これまでの同社圧入機では施工不可能だった、老朽化が進んでいる都市部の橋梁等の上部クリアランス2.5mの空頭制限がある硬質地盤の現場において、直径1,000㎜の鋼管杭の圧入を実現する超低空頭対応の鋼管杭回転切削圧入機「ジャイロパイラーⓇ※1」を開発したと発表した。(特許出願中)

 新型機は、機体各部の回転機構の改良により、従来の低空頭対応「ジャイロパイラーⓇ」に比べて施工可能な最小の上部クリアランスを4.5mから2.5mに大幅縮小。建て込める杭の長尺化も叶え、継施工※2時における投入杭の本数や溶接箇所を削減し、施工効率を大幅にアップさせた。同機は「厳しい空頭制限」に「硬質地盤」の条件が重なって手付かずとなっている橋梁の耐震化、橋梁部の河川護岸の補強といった現場に画期的なソリューションを提供する。地震災害時における交通確保等の国土強靭化やインフラの長寿命化、サステナブルな社会に貢献する。

 同機はまずグループ企業の㈱技研施工(高知市)が現場導入し、施工実績、改良を重ねたうえで市場投入する予定。新型機を通じて技研グループが競争力を持つ圧入市場をさらに開拓し、技研グループひいてはユーザーの売上、収益の拡大につなげる。

※1 鋼管杭回転切削圧入工法「ジャイロプレス工法Ⓡ」専用の圧入機です。本工法は鋼管杭に切削爪を付けて回転圧入することで硬質地盤やコンクリートなどの地中障害物を貫通し、粘り強いインプラント構造物を構築する。

※2 空頭制限下で長い杭を建て込めない場合に、短い杭を溶接などで継ぎながら施工すること。

 詳細は、ニュースリリース

モバイルバージョンを終了