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ファナック、22年4~9月売上は18.4%増の4,161億円、通期予想は9.9%増の8,057億円に修正

 ファナックが10月27日に発表した2023年3月期第 2 四半期連結累計期間(2022年4〜9月)の業績は、売上高が 4,161 億 28 百万円(前年同期比 18.4%増)、経常利益が 1,155 億 47 百万円(同 7.2%増)、親会社株主に 帰属する四半期純利益が 842 億 14 百万円(同 7.1%増)となった。

 4〜9月における同社グル ープを取り巻く状況は、自動車関連をはじめとして製造業全般において設備投資が活発に行われた。しかし、サプライチェーンにおける半導体等の部品の不足による生産活動への影響やインフレの加速、急激な為替変動等、 先行き不透明な状況が続いている。

 このような中、ファナックグループは、新型コロナウイルスの感染拡大防止を図りつつ、顧客への商品の供給とサービス活動の継続に努めた。特に半導体をはじめとする部品不足については、代替品の採用、設計変更等あらゆる対策を行い、影響を最小限にとどめるべく、会社の総力を挙げて対処した。

 ファナック2023年3月期第2四半期データ

部門別の概況

<FA部門>

 FA部門については、CNCシステムの主要顧客である工作機械業界の需要は、中国でロックダウン等のゼロコロナ政策の影響はあったが、高いレベルで推移した。また、欧米、アジア、日本も引き続き堅調に推移したことから、同社 のCNCシステムの売上は増加した。

 FA部門の売上高は1,294億50百万円(前年同期比24.5%増)となった。

<ロボット部門>

 ロボット部門については、中国でEV、IT関連向けを中心に売上が好調に推移し、米国でも一般産業向けおよびEV関連の需要を取り込んだ自動車産業向けの売上が堅調で、欧州でも一般産業向けの売上が好調に推移した。国内では売上は横ばいだった。

 これらの結果、ロボット部門の売上高は1,616億41百万円(前年同期 比33.4%増)となった。

<ロボマシン部門>

 ロボマシン部門については、ロボドリル(小型切削加工機)では、好調だった パソコン、タブレット、スマートフォン市場からの需要が一巡し、売上が減少した。

 ロボショット(電動射出成形機)では、IT関連、医療市場向けの需要が堅調に推移し、引き続き高水準の売上だった。ロボカット(ワイヤ放電加工機)で は、IT関連、自動車部品市場向けの需要が好調に推移し、売上が増加した。

 これらの結果、ロボマシン部門の売上高は711億10百万円(前年同期比12.3%減)となった。

<サービス部門>

 サービス部門については、「サービス ファースト」をキーワードに、サービス 体制の強化、IT技術の積極的な導入による効率アップ等を進めている。サービス 部門の売上高は539億27百万円(前年同期比19.1%増)となった。

連結業績予想に関する説明

 ロボットの世界的に旺盛な需要が継続しているものの、中国において経済の先行 き不透明感から当面 、FA、ロボマシンの需要の減速が見込まれるため、2023年3月期通期の業績予想を以下のとおりとした。

 売上高805,700百万円(前期比9.9%増)、営業利益181,700百万円(0.8%減)、経常利益217,000百万円(1.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益159,500百万円(2.7%増)。

 ファナックの2022年3月期第2四半期決算短信

 第2四半期決算説明資料

 

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