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オークマ、スマート加工セルコントローラsmarTwinCELLを開発

・ロボットシステム革新

・ 加工のプロが使いこなせる スマート加工セルコントローラ

 オークマは10月26日、工作機械にロボットと周辺機器を加え、ワーク着脱、ワーク計測などの作業の 自動化を図る加工セルをスマート化する加工セルコントローラ 「smarTwinCELL」を開発したと発表した。 同コントローラは、加工のプロである機械オペレータが、加工セルを簡単に安心して操作でき、
業界初のデジタルツインによるフロントローディングも実現した。オークマは、この革新 的なスマート加工セルで、新たな自動化ソリューションを切り拓いていく。

■背景
 超多品種少量生産の自社工場ドリームサイト(DS)においてロボットシステムを導入し、 ワーク着脱、ワーク計測などの作業の自動化を図った。多品種少量生産の事例としては、 1 つの加工セルで 48 品種、ロット数 4~8 程度等。しかし、品種追加のたびに、ロボット や周辺機器の準備による長時間の稼働停止が多くなり、予定通りに生産が進まない課題を経験 した。その原因は、工作機械・ロボット・周辺機器からなる加工セルの稼働・運用には、 工作機械における加工だけでなく、ロボットやシステムインテグレータの領域の専門知識が 必要だったため。これを解決すべく、加工オペレータにより稼働・運用できるスマート加 工セルコントローラを開発。DS において実証試験、改良を重ね、商品化に至った。

■開発のねらい
 超多品種少量生産における品種追加での課題を解決し、作業時間従来比 1/10 を目指して開 発を推進。DS での実証試験において実践、改良を重ね、スマート加工セルコントローラとし て商品化した。

 表形式の加工セル工程表により加工オペレータが動作および動作順などを認識でき、簡単に 加工セルを扱える操作性を備えている。加工のプロが自動運転時の様々なトラブル、例えば 切粉などの加工要因による停止を極限まで減らす工夫やロボットの最適動作をライブラリ化 し、加工セル工程表で簡単に指定できるようにしたことで加工セルの高品質化、安定動作を実現する。

 また、加工セル動作の事前準備を、リアル空間の状態を忠実に再現したバーチャル空間で実現。加工セル(ロボット、工作機械、周辺機器)の稼働を事前に検証可能なシミュレータを備えており、徹底的な改善・試行錯誤を可能としている。その結果、品種追加による稼動停止を最小化し、安定生産の確保、生産高の向上が可能となる。

 加えて、昨今増加しているサイバー攻撃に対して、強固なセキュリティ機能を搭載し、ネッ トワークにつないでも安全、安心で安定稼働と資産を守る。

 詳細は、ニュースリリース

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