kikai-news.net

KOKUSAI ELECTRIC、約240億円投じて富山県砺波市に半導体製造装置の新工場を建設

・半導体デバイス市場の拡大に対応

 ㈱KOKUSAI ELECTRIC(東京都千代田区)は10月4日、今後の半導体デバイスの需要拡大に対応するため、富山県砺波市に半導体製造装置の新工場を建設することを決定したと発表した。

 同社グループを取り巻く半導体デバイス市場は、従来の携帯電話やパソコンなどのコンシューマー向けからデータセンターや5G、AIなどの高成長産業向けへと需要がシフトしながら拡大している。これに伴い、半導体デバイスの構造は複雑化、三次元化が進んでおり、より高品質・高性能かつ生産性の高い半導体製造装置が求められるようになり、同社グループが属する半導体製造装置市場もまた成長が予想されている。

 このような背景から同社は、主力のバッチ成膜装置※1や枚葉トリートメント装置※2などの生産能力を拡大するため、既存のサプライチェーンや物流網が有効活用できる富山県砺波市に新工場を建設することを決定した。この新工場建設と、既存の生産拠点(富山県富山市および大韓民国)の生産能力拡大により、2021年3月期と比較して生産能力は約2倍になる見込み。

 今後も同社グループは、“技術と対話で未来をつくる”をコーポレートスローガンとして、顧客やパートナーとの信頼関係のもと、多様なニーズに応え、事業とESGの両側面から安全・快適で活力ある持続可能な社会の実現をめざす。

※1:大量のウェーハへの薄膜形成を一括して行うバッチ方式で半導体の成膜を行う装置
※2:ウェーハ1枚単位(枚葉方式)で膜中の不純物を除去し、粒子を安定させるなど膜質の改善を行う装置

<新工場の概要>
所在地:砺波スマートインター柳瀬工業団地(富山県砺波市下中条
敷地面積:約40,000㎡
階数:地上3階
着工:2023年(予定)
竣工:2024年(予定)
投資金額:約240億円
用途:半導体製造装置の製造

■ 夏野 修 富山県砺波市長のコメント
 このたび、株式会社KOKUSAI ELECTRICが本市に進出されることを市民の皆さまにお知らせすることができ、大変うれしく思います。このように素晴らしい企業が新工場の建設地を本市に決定していただいたこと、そして、県の積極的な誘致活動に対し、心から感謝申し上げます。

 引き続き、雇用の創出、税収の確保、地域経済の発展、さらには移住定住の促進も見込まれる企業誘致や市内企業の機能強化等に積極的に取り組んでまいります。

 ニュースリリース

モバイルバージョンを終了