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ソディック、リニアモータ駆動の超精密ワイヤ放電加工機 「AX350L」 開発・販売

・モビリティ産業、モバイル電子機器産業の精密金型づくりに貢献

 ㈱ソディックは9月26日、精密金型製作における長時間安定加工・省力化要求に応える新製品として油加工液仕様のリニアモータ駆動超精密ワイヤ放電加工機「AX350L」を開発、販売を開始すると発表した。

 ソディックの油加工液仕様ワイヤ放電加工機は、1981 年の販売開始以来 40 年以上、自動車、時計、医療、 半導体など幅広い分野で、世界中の顧客に使用されている。昨今、これらの産業では、数日間 に及ぶ連続加工を効率よく生産でき、作業の利便性や保守性といった省力化の要望が高まっている。

 今回開発した「AX350L」は、総合温度管理の思想を組み込んでおり、高剛性門型構造、環境診断機能を採用し、長時間に及ぶ金型プレート加工を安定して行うことができる。完全自動制御の3面自動上下式タンクを備え、ロボットを用いたワーク交換システムとの親和性が高く、連続した自動運転を構築できる機械。加工タンクはワークスタンドの最下面まで収納される構造で接近性にも優れ、切り落とされた中子を容易に確認できる。これまでワイヤ放電加工機を使用されている複雑形状ワークの精密加工に課題を持つち顧客が 「AX350L」を使用すると、段取り替え作業の低減による生産性向上や、メンテナンス性の向上など、省力 化を実感できる。

 また、機械の稼働状況データをうけとるソフトウェア S-Viewer を標準搭載し、ダウンタイムの削減・機械稼働 率の向上が可能。国際標準規格 MT Connect/OPC-UA による生産システムへのデータ接続は、お客様 の持つ技能やノウハウと併せて、デジタルトランスフォーメーション(DX)時代のスマートなモノづくりをサポート する。さらに、加工液の省エネ機能を標準装備。自動電源遮断の ON /OFF をワンタッチで切り替えたり、 ランニングコストの状況をリアルタイムに表示させたりする、ガジェット機能「eco collections」を搭載し、顧客の CO2排出量や消費電力を削減にも貢献する環境に配慮した。

 なお、AX350L は「JIMTOF2022」(11 月 8 日から 11 月 13 日:東京ビッグサイト)へ出展予定。

<販売予定価格および生産目標台数>
標準価格:3,350 万円~(税抜)
生産目標台:10台/年
<市場・分野>
モビリティ産業 EV(電気自動車)の走行用モータ性能に直結するモータコア用プレス金型製作 半導体産業 半導体パッケージのリードフレーム製造用金型製作。

 詳細は、ニュースリリース

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