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日立、インド・デリーの高級複合住宅向けに高速エレベーター40台を受注

 ㈱日立製作所は9月5日、㈱日立ビルシステムとインドの昇降機販売・サービス会社であるHitachi Lift India Pvt. Ltd.(日立リフトインド社)を通じて、インドのデベロッパーであるUnity Group(ユニティグループ)から初めて、インド・デリーの高級複合住宅「The Amaryllis(ジ・アマリリス)」のフェーズ2向けに、高速エレベーター40台を受注したと発表した。

 今回受注したのは、定格速度分速180mおよび150mの高速エレベーターで、地震時に揺れを検知しエレベーターの乗りかごを最寄り階に停止させドアを開くことで、利用者が閉じ込められるのを防ぐ地震時管制運転機能が搭載され、利用者に安全・安心・快適を提供する。

<The Amaryllisの概要>
 The Amaryllisは敷地面積16万m2の集合住宅のプロジェクトで、5つのフェーズに分かれており、フェーズ2は10棟の高層タワーで構成され、いずれも建物高さ約143m、地上35階建てで、2023年に竣工予定。

 また、10棟の高層タワーは、20階部分で接続しており、1kmにおよぶ渡り廊下がジョギングコースとなっているほか、プール、コーヒーショップ、図書館、ヨガゾーン、スケート場、スポーツジムなどがタワー内に完備されている。The Amaryllisは、デリーを代表する高層複合住宅開発プロジェクトであり、Connaught Place(コンノートプレイス)やRed Fort(レッドフォート)などの商業施設・観光地に隣接している。

<Unity Groupの概要>
 Unity Groupは、デリーに本社を置くデベロッパーで、1996年から高層ビルを建設しており、これまで商業施設や病院、住宅など100以上の不動産プロジェクトを手掛け、デリーの都市化に貢献してきた。

■インドの昇降機新設市場と日立の取り組み

 インドの昇降機新設市場は世界第2位に相当し、需要は年間55,000台を超えている。新型コロナウイルスの感染拡大により、一時的に需要が減少したものの現在は回復し、今後は大きく成長すると予想されている。
日立は、2008年1月に日立リフトインド社を設立し、インドの昇降機市場に本格的に参入した。以来、ニューデリー、ムンバイ、バンガロール、チェンナイ、プネ、ハイデラバード、アーメダバードなどの主要都市を中心に、高級集合住宅、ホテル、オフィスビル向けに多数の昇降機を納入し、メンテナンスを行っている。

<受注した昇降機の概要>
用途 定格速度 積載質量 台数
乗用 180m/分 1,350 kg 30台
乗用 150m/分 1,050 kg 10台

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