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力克川液圧、輸入品の国産代替で、民族油圧を振興

 CHPSA Web サイト :2022 年 8 月 9 日(出所:青島日報より要訳

 「油圧を得る者は天下を得る」は、我が国の建設機械業界の共通認識である。携帯電話 がチップなしでは成り立たないのと同じように、油圧機器は建設機械の主要コンポーネン トの 1 つである。中国は製造大国として大きな油圧産業を持っているが、長い間外国に独占されて来ている。主要部品・コンポーネントであるハイエンド製造の苦境である「封喉」 (有毒の樹液で喉を封じられる喩)に直面して、我が国の建設機械企業は、絶えず探求と実践を続けて来ている。国内のハイエンド油圧装置のリーダーとして、力克川液圧(LCK HYDRAULIC=青島力克川液圧機械有限公司)は、早くから研究開発の触角をハイエンド油圧機器分野に狙いを定め、「大国の重器」のために「中国製造」の「ハードテクノロジー」機器を提供している。

 最近、(青島日報の)「孝工記・青島のハードテクノロジーの探求」コラムチームは、青島力克川液圧機械有限公司(略称:力克川液圧)を訪問し、国産品を持って輸入品に置換え る、民族油圧振興の業界伝奇を造った、力克川液圧の 16 年間の集中的な研究開発について 深く理解した。

独占を打破し、主要部品・コンポーネントの空洞化を解決

 「窮則思変」(切羽詰まると現状を変えようと考えるの意)、高圧ピストンポンプ、ピス トンモーター、バルブなどの油圧機器は、建設機械のパワー・神経系統として、その主要技術は、長年わたり日本、韓国、米国などの先進国の手中に握られており、我が国の建設機械産業の発展を直接的に制約している。力克川液圧の邵慶副総経理の「価格はサプライヤーに支配され、納期は遅れることが多く、サービスも追いついていない。」との発言は、他人に 束縛されている国内の建設機械の無力感を言い現わしている。

 2006 年に設立され力克川液圧は、国の航空油圧専門家を招聘して技術研究所を設立し、 油圧製品の自主的研究開発の道を歩み始めたのは、まさに「民族油圧の振興」の理想に沿ったものである。油圧製品は、他の製品と異なり、部品加工に対する精度と技術要件がより厳 しいことから、邵慶は、「先例がないために、今では単純な設計上の問題に見えるが、当時の状況では本当に難しかった」と今でも感慨深げに言っている。それにもかかわらず、研究開発チームは業界の「スタックネック」技術を攻略し、わずか 4 カ月で国内の 1 台目の油圧走行モーターを開発し、さらに 4-5 年の試行錯誤のテスト、改善を経て、最終的にホスト市場によって検証され、業界内の奇跡をもたらした。

 長年のたゆまぬ努力を経て、力克川液圧は、30 種類以上のハイエンド油圧走行モータ ー、油圧旋回モーター、K3V 可変容量ピストンポンプ、ハンドルバルブ、フットバルブ、マルチウェイバルブ、油圧トラベルデバイス及びロータリ―デバイスなどの製品開発に成功し、多くの「中国製造」ハイエンド油圧製品を実現し、外国業界の障壁を打ち破り、国産ハ イエンド油圧製品の空白を埋めた。

科学技術のイノベーションで、洗練され、専門化した「民族油圧モーター」

 「力を分散させて複数の事を行うよりも、1 つの事に力を集中する方がよい。」邵慶の紹介によると、2010 年以来、力克川液圧は、走行モーターと旋回モーターの開発と生産に注力し始めている。精確なポジショニングの後、力克川液圧は技術のイノベーションとリー ン生産に特に力を入れ、徐々に国内油圧モーターの「隠れたチャンピオン」に成長した。

 このようなハイエンド油圧装置を生産で来る国内企業は、わずか 3 社か 4 社に過ぎず、 市場のニーズは膨大で、供給が不足している。力克川液圧は業界のトップリーダとして、絶えず技術の変革と生産設備の更新を繰り返し実施し、世界の先進的なインテリジェントで フレキシブルな加工生産ラインを導入して、生産効率、利益、主要競争力を大幅に向上させ て来た。

 力克川液圧の工場では、私たちは、技術力豊かなフレキシブル生産ラインを目の当たりにした。ロボットアームが原材料をベルトコンベアーの載せ、技術スタッフが制御システムを介してデータを送信すると、機械は自動的にマルチバッチ、カスタマイズされた生産を実行することが出来る。これほど大きな工場に、たったの十数名の作業員しか作業していないとの疑問に、力克川液圧の技術総監の黄仁山は、「従来の生産ラインと比べて、フレキシブル生産は“集中制御、分散操作”することが出来、生産工程のインテリジェンス化と自動化を完全に実現し、人員を節約するだけではなく、同時に部品品質の向上も実現している。」と の説明してくれた。また、同氏は、現在力克川液圧の 2 期プロジェクトが建設中であり、完成後には、年間生産能力は倍増する見込みであると述べていた。

 現在、力克川液圧が自主開発した LTM 油圧走行装置、LSM油圧旋回装置シリーズ製品は、0.8T-36T までカバーする、「大、中、小、ミニ」シリーズ化へと発展パターンを形成しており、国内の徐工、雷沃など約百社の母機メーカーに供給することに成功し、欧米、 オーストラリア、ニュージーランド、東南アジアなどの国にも輸出しており、製品の性能は 完全に輸入品に取って代わっている。

世界の油圧一流ブランドを創る、リーディング企業

 過去 16 年間、力克川液圧は、無から有へ、小規模から大規模へ、創業からリーディン グ企業へと、業界の自主開発、技術攻略の長い長征を乗り越えて、国内の油圧モーターを「弯道超車」(カーブで追い越すの意)で引っ張り、輸入油圧モーターの代替に成功したばかりでなく、国内のハイエンド油圧機器分野に重要な技術基盤を提供し、業界の急速な発展を促進した。

 現在、力克川液圧は 110 件の国家特許を有し、2 つの業界規格の制定に参与し、国家工業基盤強化プロジェクトの重点製品、プロセスの“ワンストップ”応用計画モデル企業、国家工信部の専門的で洗練された新しい「リトル巨人」企業、国家知的財産権優秀企業、国家ハ イテク企業などの栄誉を獲得している。

 「十年磨一剣」(長い時間をかけ苦労して磨き上げるの意)、力克川液圧の発展は「工業 基盤の強化」の縮図と描写であるだけでなく、中国の主要部品・コンポーネントの自主開発 と困難を克服して切り開いた歴史にもなっている。今後、力克川液圧は、国内のハイエンド油圧機器全産業と戦略的提携を結び、国際規格に照らして、世界の油圧一流ブランドを創り、 中国がハイエンド油圧の製造強国となるよう支援していく。

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