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沢井製薬、第二九州工場(福岡県飯塚市)新固形剤棟の起工式を実施

・2024年4月の初出荷開始を目標に9月より着工

 沢井製薬(大阪市淀川区)は8月23日、第二九州工場(福岡県飯塚市)で計画中の新固形剤棟建設について、同日起工式を執り行い、2023年12月の竣工に向けて、2022年9月より建設に着手することを発表した。

 今回の計画では、最大30億錠生産が可能なスペースをあらかじめ確保し、生産設備については段階的に拡充する。現在の第二九州工場の生産能力は年間26億錠だが、新固形剤棟建設により、ステップ1として2024年4月の初出荷を目標に20億錠の生産能力の追加を計画している。また、ステップ2として追加予定の10億錠については、他社を含む市場の動向や新製品開発状況等を勘案しながら遅滞なく実施していく。

 この他にも、グループ会社のトラストファーマテックにおいて、2023年4月に沢井製薬製品の初出荷を予定しており、2025年には30億錠の沢井製薬製品の生産能力を確保できる見込み。第二九州工場においては、新固形剤棟の稼働に伴い、ステップ1において330名、ステップ2においてさらに160名の就業を計画している。

■代表取締役社長 澤井健造氏のコメント
 沢井製薬は、高品質なジェネリック医薬品の安定供給により患者さんの期待に応えることが最も重要な課題だと考えています。現在、ジェネリック医薬品業界は品質問題に起因した業界の供給不安が続いています。本計画およびトラストファーマテックの稼働による増産により、将来的にはサワイグループホールディングスとして215億錠の生産能力に達する計画です。今後、他の工場においても、増産に向けた設備の増強、人員確保を積極的に推進することにより、ジェネリック医薬品を必要とするすべての人々に安全かつ高品質な製品をお届けすることに努めてまいります。

<施設概要>
名称:第二九州工場 新固形剤棟
所在地:福岡県飯塚市平恒1144-3
竣工予定:2023年12月
製品出荷開始予定:2024年4月
敷地面積:26,304㎡
延床面積:29,446㎡
建物構造:鉄骨造7階建
投資予定額:約405億円(ステップ1:約350億円、ステップ2:55億円)
就業予定人数:ステップ1:330名
ステップ2:490名(ステップ1を含む総人数)
設計・施工:大成建設株式会社

 ニュースリリース

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