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三菱ロジスネクスト、22年4〜6月売上は25%増の約1,352億円、通期予想は16%増の5,400億円

 三菱ロジスネクストが8月5日に発表した2023年3月期第1四半期(4〜6月)連結業績によると、売上高は、1,352億9千6百万円(前年同期比25.2%増) となった。利益面については、原材料費・輸送費のコスト高に対し、販売価格改定の寄与が遅れていることにより、営業損失は15億9千7百万円(前年同期12億5百万円の利益)、経常損失は14億7千万円(前年同期11億9 千1百万円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失は15億3千9百万円(前年同期3千5百万円の損失)と なった。

 なお、のれん等償却の影響を除くと、営業利益は10億8千9百万円(前年同期比68.7%減)となり、営業利益 率は0.8%となっている。

 三菱ロジスネクスト2023年3月期第1四半期データ

経営成績に関する説明

 4〜6月における世界経済は、それまでコロナ禍からの経済活動の復調傾向が継続していたものの、欧米諸国を中心に物価上昇が予想以上に加速し金融環境の引き締めを招いたほか、新型コロナウイルスの感染拡大とロックダウンを受け中国の景気が予想以上に減速、また、2月以来続いているロシアによるウクライナ侵攻による影響もあって、経済成長が大幅に減速する懸念が高まっておいる。また、近年類を見ない災禍からの急激な回復局面で引き起こされた、資源高・原材料市況や輸送運賃の高騰・サプライチェーンの混乱も依然として続いており、世界経済の不確実性は増すばかりとなっている。

 このような中、フォークリフトを始めとする物流機器市場は、国内においては、コロナ禍前と同様の水準で変わ りなく堅調に推移、海外においては、地域によってまだら模様となっている。米州では物流ニーズの高まりに よりコロナ禍前を上回る需要が継続しているが、その一方で、欧州はロシアからのエネルギー供給問題などで 企業活動鈍化の気配が出始めており、好調だった市場は弱含みに推移している。また、アジアは引き続き堅調に推移しているが、中国はゼロコロナ政策に基づく上海ロックダウン影響などから大きく落ち込んでのスター トとなった。

 三菱ロジスネクストにおいては、グループ各社の受注は地域により差はあるものの概ね順調ではありますが、半導体不足から始 まった様々な部品供給の遅れによるリードタイムの長期化、原材料費・輸送費を始めとしたコスト高は前年度から継続しており、その影響は拡大している。販売価格の改定もリードタイムの長期化で充分にその効果を実現させることができず、引き続き部品供給の確保・整流化に取り組むとともに、併せてコストの削減にも注力している 。しかし、世界経済の成長に陰りが見え始め不透明感が増す中で、予断を許さない状況が続くと想定している。

セグメント別経営成績

〔国内事業〕

 国内事業は、販売価格改定後も受注は堅調であるものの、部品供給の遅れによるリードタイムの長期化が響き、売上高は390億1千4百万円(前年同期比4.7%減)となった。セグメント利益は、売上高の減少に加え、コ スト高の影響もあり、9億1千7百万円の損失(前年同期6千6百万円の損失)となった。

 なお、のれん等償却の影響を除くと、セグメント利益は2億8千9百万円(同74.4%減)となっている。

〔海外事業〕

 海外事業は、前年度からの受注残が充分にある米州、欧州を中心とした販売台数増に加え、為替の円安影響も寄 与し、売上高は962億8千2百万円(同43.4%増)となった。セグメント利益は、原材料市況や輸 送運賃の高騰が続く中、販売価格改定の効果がまだ追いついておらず、6億7千9百万円の損失(前年同期12億7 千2百万円の利益)となった。

 なお、のれん等償却の影響を除くと、セグメント利益は7億9千9百万円(同65.9%減)となっている。

連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 連結業績予想については、2022年5月12日の「2022年3月期 決算短信」で公表した通期の連結業績予想に変更はなく、売上高5,400億円(前期比16.0%増)、営業利益80億円(同122.7%増)、経常利益70億円(同116.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益25億円(同248.6%増)を見込んでいる。

 なお、のれん等償却の影響を除くと、営業利益は175億円、営業利益率は3.2%となっている。

 三菱ロジスネクストの2023年3月期第1四半期決算短信

 

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