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三菱重工、香港電燈(HKE)ラマ火力発電所5・6・7号ガスタービンの設備更新工事を受注

・M701DA形ガスタービンを中核に効率的再生を図る
・2025年以降に順次完工、既設設備の有効活用により効率的な再生を実現
・バックアップ電源として信頼性を高め、香港のエネルギー保障に貢献へ

 三菱重工業は7月29日、中国・香港(香港特別行政区)の香港電燈有限公司(HKE:The Hongkong Electric Co., Ltd.)が運営するラマ(Lamma)火力発電所の5号機から7号機に対するガスタービン発電設備の更新工事を受注したと発表した。三菱重工のM701DA形ガスタービンを中核機器に、既設基礎部分の有効活用により効率的に再生を図るもので、バックアップ電源として香港のエネルギー保障に貢献することとなります。2025年から順次完工・運転再開する予定。

 ラマ発電所は、香港島の南西海域に位置するラマ島にある。更新対象となる5号・6号・7号ガスタービンの3系列は、三菱重工のM701D形を中核としている。三菱重工が発電設備一式を供給。発電機は三菱電機製を採用する。

 HKEは、香港の大手電力会社の一つで、香港島やラマ島への電力供給の役割を一手に担っている。三菱重工との関係は長く、三菱重工はこのラマ火力発電所向けにガスタービン、蒸気タービン、ボイラーなどの主要な発電機器を多数納入してきた。同発電所内で、大出力のガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備が相次ぎ稼働する一方で、バックアップ電源として重要な既設発電設備を更新するニーズが顕在化し、今回の成約につながったもの。

 三菱重工はこれまで、出力ベースで約98%の発電設備をHKEに供給してきた。今回の受注も、それら設備の高い性能と実績が示す信頼性が評価されたものといえる。

 三菱重工は今後も、GTCCなど多様な火力発電設備や再生可能エネルギー由来の発電燃料対応などに一層力を注ぐことで、持続可能性を目標にグループを挙げて取り組むエナジートランジション戦略の発展を通じて、エネルギーの安定供給と地球環境の保全に貢献していく。

■三菱重工グループについて
 三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

 ニュースリリース
 *リリース内容から「一部ですます調」で表記しています。

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