・米国子会社の新工場建設計画を変更
日本電解(茨城県筑西市)は7月20日、同日開催の取締役会において、米国ジョージア州オーガスタに新工場(生産能力:年産 9,500 トン)を建設することを決議したと発表した。
この新工場建設は、ジョージア州政府、リッチモンド郡、オーガスタ市のそれぞれより各種支援を仰ぎ、今後すみやかに着工し、2024 年夏のサンプル出荷開始に向け、 工事を進めていく。
2021 年 12 月 15 日付「米国子会社における新工場建設のお知らせ」では、米国子会社カムデン工場隣接地での新工場建設計画(以下、従来計画)を発表していたが、より優位性のある工場立地の検討を進めるなかで、今回、工場機能の将来的な 拡張性やコスト競争力を勘案し、建設計画の変更に至った。
オーガスタの工場は、将来的に生産能力を従来計画の3倍(年産 28,500 トン)にまで拡大することを視野に入れて設計し、競争力ある電力コスト、地域の有能な人材、そしてジョージア州政府をはじめ地元政府による力強いサポートを得つつ、国際競争力のある工場を稼働させ、加速的に成長する北米の電池市場、ひいては電解銅箔市場で確固た る地位を占めることを目指す。
工場建設用地は、主要高速道路や東海岸の港湾へのアクセスが良く、今後の事業拡大に資する、優れたロケーションと考えている。現在操業中のカムデン工場からも至便で、製造現場ノウハウや管理業務の共有が容易としている。
<新工場建設計画の概要>
工場立地 / 敷地面積:米国ジョージア州オーガスタ / 46.5 万m²(115 エーカー)
設備投資金額:150 百万ドル(円貨換算約 203 億円*:従来計画より 10 百万ドル増) * 円貨換算額は1ドル=135 円による概算値(以下同様)
生産品種 / 生産能力:車載電池用銅箔 / 年産 9,500 トン(従来計画より年産 500 トン増)
工期等:2022 年 9 月着工、2024 年夏以降サンプル出荷開始
※ 新工場建設計画の詳細は、別添資料「新工場建設計画 説明資料」も参照。
<従来計画(2021 年 12 月 15 日公表)>
工場立地:米国サウスカロライナ州カムデン(現在操業中の工場隣接地)
設備投資金額:140 百万ドル(円貨換算約 190 億円*)
生産品種 / 生産能力:車載電池用銅箔 / 年産約 9,000 トン
工期等:2022 年春建設開始、2023 年夏竣工
新工場建設計画 説明資料