kikai-news.net

石垣、坂出工場の生産能力を増強、第二工場に10億6千万円の設備投資

 水インフラ機器の製造・プラントエンジニアリングを手がける㈱石垣(東京都千代田区)は6月21日、大型脱水機や浸水対策用ポンプの旺盛な需要に対応するため、坂出第二工場(香川県坂出市江尻町483-16)に工作機械の設備投資を行い、生産能力を増強すると発表した。

 近年、大型脱水機や浸水対策用ポンプの需要が拡大しており、工場の稼働率が高まっている。同社は、2020年に第三工場の落成と従来工場の改修を行い、生産能力を増強した。

 今回、旺盛な需要に対応するため、工作機械の設備投資を行い、さらなる増強を図る。設備投資額は合計約10億6千万円で、工作機械を2期に分けて新規購入する。1期目は約5億円で2022年6月末から稼働、2期目が約5億6千万円で2023年3月に稼働予定。老朽化した機器の故障リスク回避と機器の性能向上による効率化で、製造スピードが1.4倍になる見込み。

<新規工作機械の内容>
1期目:2022年6月末稼働:約5億円
1)五面加工機:新設1台
2)横中グリ盤:更新2台
3)ターニングセンタ(φ3000):更新1台

2期目:2023年3月稼働予定:約5億6千万円
1)ターニングセンタ:更新2台(φ1600、φ2000)
2)立型CNC旋盤:更新1台
3)CNC旋盤:更新1台
4)立型複合加工機:新設1台

 いずれも坂出第二工場(香川県坂出市江尻町483-16)に導入し、浸水対策用ポンプ「フラッドバスター」の部品製造や加圧脱水機の部品加工、ISGK型スクリュープレス脱水機の部品加工などを行う。機器の導入により、今まで複数の工程が必要だった加工を一工程で完了することができる、外注していた部品加工を内作化できる、作業者の熟練度で生じていた品質の差を自動化により減少できるなどの効果がある。

 また、2期目に導入するCNC旋盤は、学校教育現場や職業訓練所で使用しているものと同機種を採用し、新規入社した社員が教育期間中でも即戦力として働けることで、帰属意識を醸成する作用も狙っている。

 2022年7月から2025年6月までの中期経営計画では、「DXの推進による生産性向上」を目標に掲げており、ハードとソフトの両面から生産能力を増強し、短納期化で顧客満足度の向上を図る。

■株式会社石垣について
石垣は、水インフラと産業を支えるプラント・エンジニアリングメーカー。1958年の創業以来、一貫して「水」と関わる技術を追求してきた。長年積み重ねてきた知見とノウハウによる技術力は、あらゆる分野や国で高く評価されている。


本社:〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-5(丸の内北口ビルディング)
開発拠点:(坂出工場・開発センター)〒762-8511 香川県坂出市江尻町483-16
設立:1960年4月(1958年4月創業)
資本金 :1億円
事業内容:脱水機・ろ過機、ポンプ等の製造・販売、上下水道プラント・ポンプ設備の設計・施工
従業員数:503名(2022年6月現在)

 ニュースリリース

モバイルバージョンを終了