・2026年から新九州工場(仮称)として操業開始
アサヒビールは6月23日、博多工場(福岡県福岡市)の移転先として佐賀県鳥栖市を候補地とし土地譲受申込書を鳥栖市に提出したと発表した。今後、土地売買契約に係る市議会の議決を経て、正式に決定する予定。博多工場の操業は2025年末をめどに終了し、2026年から新九州工場(仮称)として操業を開始する。博多工場跡地の活用については現時点で未定。
今回の移転に伴い、九州エリアへ出荷する大部分の商品が新工場で製造・出荷が可能となる。九州エリア内の需給率向上と配送距離短縮により、物流におけるCO2排出量は従来より30%削減となる見込み。
アサヒグループは『中長期経営方針』に基づき、日本全体の最適生産・物流体制の構築、サステナビリティ戦略の高度化に取り組む。国内ビール工場の生産能力を最適化することで操業度の向上を図るとともに、酒類や飲料などの多品種製造が可能なハイブリッド工場の拡大展開により、グループ全体でのコスト競争力向上とさらなる効率化を推進する。またサステナブルな生産設備を導入する新工場をモデル工場として、エネルギーの抜本的な効率化をはじめ、CO2回収技術の導入によるカーボンネガティブの早期実現を目指す。一連の再編により創出する原資を再投資し、将来的には国内グループ全生産拠点におけるカーボンネガティブの実現により、持続可能な社会への貢献と未来のステークホルダーからも信頼されるグループを目指していく。