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コマツ、スウェーデンの植林アタッチメントメーカーを買収

・カーボンニュートラルへ貢献する循環型林業ビジネスを拡大

 コマツは6月17日、スウェーデンの100%子会社であるコマツフォレストを通じて、植林用アタッチメントの開発・製造・販売会社であるBracke Forest AB (本社:スウェーデン ブラッケ、以下、ブラッケ社)を買収することを決定したと発表した。クロージングに必要なすべての手続きが完了していることを条件として、2022年7月1日に買収を完了する予定。なお、買収による連結業績への影響は軽微という。

 コマツは、林業ビジネスに注力しており、伐採・搬出だけでなく、植林や育林も含めた持続可能な循環型林業を掲げている。また、危険な作業を機械化し安全に貢献する林業機械の普及や、ドローンや衛星で計測した木の本数や高さなどのデータを分析し森林管理に活かすスマート林業に取り組んでいる。

 植林分野は、木材生産目的やカーボンニュートラル推進などの環境目的で世界的に拡大が見込まれている一方、人力に頼る労働集約型の作業であることや、遠隔地での植林の増加、就労人口の減少などにより機械化の需要が高まっている。ブラッケ社は、植林分野において長年にわたる経験を持つ会社であり、植林の工程(植林地整備、植栽)に使用される各種アタッチメントを開発・製造・販売している。

 2014年より、同社とコマツは植林分野、建設機械分野でそれぞれが培った技術と経験を活かすことで共同開発を進め、2021年度にはブラジルにおいて、世界初のブルドーザーをベースに、植栽作業の自動化を実現した自動運転※の植林機「D61EM-23M0」を市場導入した。

 買収後も、植林分野におけるブラッケ社の技術や知見を取り込むことで、既に機械化を実現している伐採・搬出作業だけでなく、その他のあらゆる工程の機械化を加速させす。また、スマート林業へのシナジー発揮を図り、より一層付加価値の高い商品を提供することで、顧客の現場における安全性・生産性の向上やカーボンニュートラル実現へ貢献する。

 画像:ブラッケ社アタッチメントを取り付けたコマツ製ブルドーザー

<ブラッケ社の概要>
会社名:Bracke Forest AB(非上場企業)
設立:1922年
所在地:スウェーデン ブラッケ
代表者:Klas-Håkan Ljungberg
会社事業内容:植林の工程(植林地整備、植栽)に使用される各種アタッチメントの開発・製造・販売等
URL:https://www.brackeforest.com/

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