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ファナック、ロボドリルに新機能、加工技術の機能化したGコードを開発

 ファナックは6月14日、小型切削加工機ロボドリルα-DiB Plusシリーズの新機能として、サイクルタイム短縮や使いやすさ向上に繋がる加工技術を機能化したGコードを開発したと発表した。

 工作機械のサイクルタイムを短縮するには、単に送り速度を上げるだけでなく、無駄のない効率的な動作プログラムの作成が重要。しかしながら、そうしたプログラミング技術は一部の熟練エンジニアだけが持つノウハウだった。ファナックは、すべてのロボドリルユーザが簡単にサイクルタイム短縮を実現し、生産性を向上できるよう、長年の加工技術支援で蓄積したノウハウをGコード化した。

 工具交換サイクルでは、工具交換・テーブル位置決め・付加軸クランプ・主軸回転・Z軸アプローチといった、一連の工具交換動作を1つのGコードで指令することができる。同時動作やオーバラップ可能な動作が最適化されており、大きなサイクルタイム短縮効果が得られる。

 ロボドリル専用穴あけ固定サイクルでは、穴あけ加工に特化した加減速パラメータに切り替えることにより、低振動かつ高速な動作を行う。これによりサイクルタイム短縮だけでなく、小径工具の長寿命化も実現した。

 バリ取りサイクルは、円筒面に加工した穴のバリ取りを行うためのGコード。円筒面と加工穴の半径、円筒中心からのオフセット量などを指定するだけで、手計算では困難な稜線部の複雑な3次元加工経路を自動生成し、均一な面取りを簡単に行うことができる。

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