5・基幹管路の耐震化により安全安心な水道水の供給に貢献
㈱クボタは6月14日、徳島県鳴門市企業局との間で、設計・施工一括発注(DB)方式による「木津送水管更新事業」(同事業)に関する契約を締結したと発表した。
■事業の背景と特徴
鳴門市では、持続、安全、強靭の観点から将来の目指すべき理想像を実現するため、計画的な管路更新や耐震化に取り組んでいる。
事業の対象となる送水管路施設は、布設後50年以上経過しており、また耐震性を有していないことから、早期に更新することが求められている。
同事業は、この送水管路施設を耐震化を図りながら更新するもので、現在、クボタを含む民間企業グループで整備を進めている「鳴門市・北島町共同浄水場」から市内へ送水するための基幹管路となる。
なお、同事業では民間事業者の技術力やノウハウを最大限活用し、品質の確保と効率的な設計・施工による工期短縮を目的として、DB方式が採用されている。
また、事業者選定にあたっては、施設の調査、設計及び施工への深い理解と十分なノウハウ、必要な能力、設計・施工における品質及び効率性を考慮した提案が求められており、クボタの独自技術や、これまでの経験を活かした技術提案が評価され選定された。
■事業におけるクボタの役割
クボタは、送水管路の設計から施工までの一連の業務を担う。これまで培ってきた管路整備の技術力やノウハウを活かし、鳴門市水道事業の長期間にわたる安定的で効率的な運営の実現に寄与し、地域社会の発展に努めていく。
■今後の展開
昨今、上水道・下水道・雨水排水など重要なインフラ施設の整備・運転・維持管理において、民間活力の導入が進められている。
クボタグループは、上水・下水における様々な製品・技術・サービスを有する「水」のトータルソリューション企業として総合力を活かし、今後も水インフラの持続・発展に貢献していく。
<事業の概要>
事業名:木津送水管更新事業
事業内容:送水管路の設計・施工(管路設計、送水管布設工事)
(耐震型ダクタイル鉄管φ600mm×2,360m)
事業場所:徳島県鳴門市大津町大代外
事業方式:設計・施工一括発注(DB:Design Build)方式
契約金額:11.4億円(税抜)
事業期間:2022年3月31日~2025年9月30日
契約締結日:2022年3月30日
契約者:株式会社クボタ