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三井物産、アブダビ国営石油会社がアラブ首長国連邦では推進するクリーンアンモニア生産プロジェクトへ参画

 三井物産は6月10日、アブダビ国営石油会社(ADNOC)とクリーンアンモニア生産プロジェクトに参画することに合意したと発表した。

 同プロジェクトは、ADNOC・Fertiglobe、及びGS Energyを事業パートナーとし、アラブ首長国連邦/ルワイス工業地域内に開発進めるタジーズ開発地区で、生産過程で排出されるCO2分を処理した水素からクリーンアンモニアを生産するもの。ADNOCは2021年より同プロジェクトの初期検討を進めており、2025年に年間100万トンのクリーンアンモニア生産開始を目指す。

 アンモニアは、燃焼時に二酸化炭素を排出しないゼロエミッション燃料や水素の輸送手段として注目されている。同プロジェクトで生産されたクリーンアンモニアを日本向けに輸出し、日本国内の電力の低炭素化に貢献することも検討している。

 三井物産はエネルギー分野において、1970年代からアラブ首長国連邦にてADNOCと共に、液化天然ガス(LNG)事業を開発・運営している。また、アンモニア事業においても約50年に亘る取り扱い実績があり、日本への輸入においてはトップシェアを誇る。これらの事業を通じて得た強み・ノウハウを最大限に活用し、同プロジェクトを進めていく。

 三井物産は、2050年ネットゼロエミッションを目標に掲げ、2030年には2020年3月期比GHGインパクト半減を目指しており、同プロジェクトを含むGHG削減取組みを通して、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していく。

■各社会社概要

<ADNOC>
会社名:Abu Dhabi National Oil Company
設立年:1971年
所在地:アラブ首長国連邦/アブダビ
事業内容:アブダビ首長国の国営石油会社
ウェブサイト:
https://www.adnoc.ae

<Fertiglobe>
会社名:Fertiglobe(ファーティグローブ)
設立年:2019年
所在地:アラブ首長国連邦/アブダビ
事業内容:尿素・アンモニアの製造・輸出事業
ウェブサイト:
https://fertiglobe.com

<GS Energy>
会社名:GS Energy(ジーエスエナジー)
設立年:2012年
所在地:韓国/ソウル
事業内容 エネルギー関連事業(石油・ガス・再生可能エネルギー)
ウェブサイト:
http://www.gsenergy.co.kr

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