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東洋エンジニアリング、ブラジル関連会社と協同でディーゼル脱硫・水素回収施設を受注

 

 東洋エンジニアリング(TOYO)は6月10日、ブラジル関連会社のトーヨー・セタール・エンプレエンジメントス(TSE1)と共に、ブラジル石油公社(Petróleo Brasileiro S.A. ; PETROBRAS、本社:リオデジャネイロ)がヘプラン製油所2(略称REPLAN)で計画している軽油水素化精製装置および水素回収装置の増・新設プロジェクトを受注したと発表した。

 PETROBRASの2022-2026年戦略計画の一環である同プロジェクトにより、S-10ディーゼル油(超低硫黄軽油)*3 の生産量は63,000 bpd増強され、同製油所で生産されるディーゼル油は全量低硫黄化されることになる。TOYOとTSEのコンソーシアムは、詳細設計、機器資材調達、建設工事、試運転までのEPC業務を一括で請け負い、2025年に完成予定。

 PETROBRASは製油所の能力増強および温室効果ガス排出量の低減に向け、今後5年間で61億米ドルの投資を計画している。TOYOは同プロジェクトを足がかりに後続案件のさらなる受注を目指し、環境負荷の少ない社会の実現に貢献していく。

*1TSE:2012年5月にTOYOとブラジル大手エンジニアリング会社SOG-オレオ・イ・ガス(SOG)がそれぞれ50%ずつ出資して設立したブラジル法人TSパーティシパソエス(TSPI)の100%子会社として、主に陸上設備に係るEPCを実施する事業会社。TSPIはTOYOの持分法適用会社。
*2へプラン製油所:1972年5月に設立されたブラジル最大の製油所。処理能力は434,000bpd
*3 S-10ディーゼル油:脱硫処理により硫黄含有分10ppm以下に削減した環境負荷の低い軽油。ブラジルでは2013年より導入されている。

 画像:既設製油所全体像(ペトロブラスホームページより)

<受注概要>
客先:ブラジル石油公社
受注者:東洋エンジニアリングとTSEのコンソーシアム
建設地:ブラジル サンパウロ州パウリニア市
対象設備:軽油水素化精製装置(Diesel Oil Hydrotreating Unit:63,000bpd)、水素回収装置(Hydrogen Recovery Unit:150,000 Nm3/d)
役務内容:詳細設計、機器資材調達、建設工事、試運転の一括請負
完成予定

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