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油圧の国産化を加速する青島力克川、30種類以上の油圧機器を次々に開発

・国際的な先進レベルに達する

 CHPSA (中国油圧空気圧シール業界協会):2022 年 6月2日(出所:青島日報より要訳)

 需要の縮小、供給ショック、期待の弱さという3つの圧力に直面して、一部の企業は投資ペースを落とすために「弾薬」を抑えず、代わりに業界の最下位で反循環的な運用を敢行した。青島のハイテク新区で、青島力克川液圧機械有限公司(以下:力克川液圧)の油圧プロジェクト第2フェーズが完了し、生産が開始されようとしている。生産能力に達した後、油圧製品の年間生産能力20万台(セット)増加する。

 この国家レベルの専門的で洗練された新しい「リトル巨人」企業の自信は、困難な課題 を解決するための自主的イノベーション能力と、長期的な経済のファンタメンタルズに対する判断から来ている。

 力克川液圧董事長の王金鉑は、「外部環境がどう変化しても、企業について最も重要な ことは、技術イノベーションと品質管理をしっかり行うことである。油圧製品の川下である建設機械業界には明らかな周期性があり、低況期に基礎をしっかり築かなければ、次のピー クが来たときには機会を逸してしまう」と記者に語っている。

独自の油圧製品を作る

 油圧駆動装置は、液体エネルギーを利用して動力を伝達する、装備製造業の主要コンポポーネントの 1 つである。データが示すように、建設機械の 100%、CNC マシニングセンターの90%以上、自動ラインの95%以上は何れも油圧駆動技術を採用している。

 十数年前に時間を戻すと、ハイエンド油圧機器は、ボッシュレックスロス、パーカーハ ネフィン、イートン、川崎重工などの少数のいくつかの多国籍企業によって供給されており、 中国の油圧分野は始まったばかりで、常に技術的な障害に直面していた。

 王金鉑は、「市場のピークシーズンには、外国の油圧製品の供給が遅れることが多く、 お金を追加しても商品は買えず、他人に制約されていることを深く感じたものである」と語 っている。

 中国国産の油圧製品を造ることは、力克川液圧設立の初志である。2006 年、力克川液圧は青島で登記・設立されると、国内の著名な油圧の専門家が技術の難関取り組みに次々と参入して来た。

 油圧の主要機器には、油圧ポンプ、バルブ、モータ、油圧シリンダなどが含まれ、工業の基盤強化プロジェクトにおける主要基礎コンポーネントに属している。力克川液圧が 次々に開発した、油圧走行モータ、油圧旋回モータ、油圧可変容量ピストンポンプ、斜軸可変容量ピストンポンプ、ハンドルバルブ、フットバルブなどの 7機種 30 数種類の油圧機器は、国際的な先進レベルに到達している。

 技術的な模索から最初のプロトタイプの誕生、そして業界への大規模な普及まで、力克川液圧は 10 年近くかかっている。中国工程機械工業協会の統計によると、力克川液圧の建設機械分野における国産ブランドの中で、生産と販売量は連続 4 年第 1 位にランクされて いる。

業界の周期性を「平滑化」する

 建設機械業界には明らかな周期性変動があり、一般に 5 年 1 周期である。王金鉑は、 下り坂の周期でいくらかの蓄積の増加とトレンドに逆らって拡大(中:逆勢拡張)を行うこ とで、新しい上向き周期での成長を享受することが出来ると見解を述べている。

 氏は、「外国の油圧メーカーが OEM(中:主機廠)のモデルチェンジのニーズを満たす には、通常半年以上かかっている。当社の新設デジタル化工場は、開発と生産周期を大幅に短縮出来、サンプルの納期は 1 ヵ月を超えることはない。」と述べ、油圧第2期プロジェク トは、力克川液圧によって構築されたデジタルインテリジェンス化モデル工場であり、すべ て自動化された設備と AGV 物流輸送を採用して、少ない労力と高い生産能力で、建設機械 メーカーの柔軟な製造ニーズに対応している。

 デジタル化に取り組むことに加えて、セグメンテーショントラックの拡大は、力克川液 圧が業界周期の平滑化(中:熨平)の方法でもある。工業分野での油圧の応用は非常に幅広く、国際的な油圧の大手企業は何れも非常に豊富な製品ラインを持っており、建設機械、冶金、電力、鉄道輸送などに足を踏み入れている。

力克川液圧は、建設機械の優位性を統合することにより、水平方向の拡張を続けており、 道路建設用のアスファルト舗装機用のデジタルモーターの開発に成功しており、国産シールドマシン用油圧システムの課題攻略に積極的に参与する予定である。

 王金鉑は、「業界の周期的変動の中で、力克川液圧は、常に年間 6%~7%の研究開発投資比率を維持しており、現在、すでに約 110 件の国内特許を出願している。今年、当社は上場プロセスを開始している」と将来に自信をもって述べている。(青島日報/観海新聞記者:周暁峰、研修生:孫小宣)

 参考:青島力克川液圧機械有限公司(略称:力克川液圧)Web サイト:http://www.likechuan.com/

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