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日本製紙クレシア、興陽工場(静岡県富士市)でカップ原紙事業の生産体制を強化

・飲料、食品容器用のカップ原紙の需要拡大に対応して供給体制を強化

 日本製紙(東京都千代田区)は6月6日、カップ原紙事業強化を図るため、日本製紙クレシア興陽工場(静岡県富士市比奈450)において、現在高級白板紙などを生産している2号抄紙機)(1966年稼働)を2022年11月末に停機し、2023年度後半を目処に同マシンをカップ原紙の塗工専用設備に改造すると発表した。

 飲料、食品容器を主用途とするカップ原紙の市況は、環境意識の高まりにより「プラスチックから紙へ」の動きが一層活発化している。日本製紙グループとしては、現在旭川、石巻、大竹、白老工場に加えて、日本製紙クレシア興陽工場1号抄紙機でもカップ原紙を生産している。 2号抄紙機は、これまで商業印刷向けの高級白板紙などを抄紙から塗工まで一貫生産してきたが、カップ原紙の需要の高まりに応じて、カップ原紙の塗工専用の設備を増強することで、より幅広い製品群の生産に取組んでいく。

 生産設備改造は、日本製紙の「2030ビジョン」における「成長事業への経営資源のシフト」の一環としてカップ原紙生産の更なる高機能・高付加価値化に取組むもの。今後も拡大する脱プラ、減プラの紙化需要に積極的に応えしていく。

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