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ダイヘン、ドイツのロボットシステムインテグレータFemitecを買収

・欧州でのロボットシステム事業強化

 ㈱ダイヘンは6月2日、ドイツのロボットシステムインテグレータ、フェミテック社 (Femitec GmbH)を買収すると発表した。

 ダイヘンは 、2023年度中期計画において、工場全体の自動化をワンストップ対応できる総合ロボットメーカを目指し、その基盤強化に取り組んでいる。

 開発面では、モジュールコンセプト開発の推進により、中期計画期間内に27機種の市場投入を実現しアームラインアップを強化する。更に、EV化で求められるマルチマテリアルの高品質接合に最適なシンクロフィード溶接システムや、自動化が困難だった大型構造物などの現場作業に適した小型・ポータブルのアーク溶接用協働ロボット、新興国や中小企業でのロボット導入の障壁を取り除くティーチレス機能などの特長ある製品や技術を開発、投入し、多くの反響を得ている。

 これら製品・機能を単に顧客へ提供するだけでなく、世界中の顧客の用途に応じた機器やシステムをトータルで提案するため、SIer(システムインテグレータ)機能を拡充し、ロボットシステム事業の更なる強化を進めている。

 欧州でのシステム事業の強化については、2020年にはレーザシステムに強みを持つSIer「ラゾテック社」を買収、そして今年5月には中小規模システムに強みを持つSIer「フェミテック社」を買収した。これらのSIerを活用することで、欧州におけるシステム事業を更に強化し、2023年には欧州市場での産業用ロボットのシェアアップを実現する。

 今後数年で様々な特徴を持つSIerの買収を国内や北米などでも展開し、産業用ロボット世界シェアを現状の5%から中期計画最終年の2023年度には10%とすることを目指している。

■フェミテック社の概要
 フェミテック社は、2008年の創業以来、SIerとして農機・建機・風力業界を中心に顧客の工場自動化に貢献している。また、シミュレーション技術を活かした治具設計に豊富なノウハウを持ち、独自製作のポジショナを採用した中小ユーザ向けの低コストシステム提案を得意としており、特にドイツ南部やオーストリア、スイスの顧客より幅広い評価を得ている。

 これまでダイヘンは、スロベニアの溶接機器メーカであるバストロイ社を、そしてドイツのSIerであるラゾテック社を買収し、欧州での事業拡大に取り組んできたが、今回のフェミテック社買収により、欧州での販売を一層強化するとともに、多様化が進む欧州市場の顧客の工場自動化ニーズに応えていく。

会社名:Femitec GmbH
所在地:ドイツ連邦共和国 バイエルン州 アウグスブルグ
代表者:Tobias Geh
設立:2008年
事業概要:ロボットを活用した自動化システムの設計・製造・販売
売上高:約6億円(2021年)※連結対象外。今後の状況により対象とするか判断
従業員数:46人

 ニュースリリース

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