日本電産(京都市南区)は5月23日、中国浙江省平湖市にトラクションモータシステム「E-Axle」のフラッグシップ工場の建設を決定し、平湖市政府との調印式を実施したと発表した。
日本電産は、2030 年に売上高 10 兆円を目指しており、車載事業、中でもトラクションモータ事業はその中核を担う。日本電産が2019 年 4 月に世界に先駆けて生産を開始したトラクションモータシステム「E-Axle 」は 2022 年 4 月末までに中国において累計 37 万台以上を販売している。また、日本電産は 2025 年度をトラクションモータの需要が急増する「分水嶺」と予想しており、同年度の販売計画を 360 万台、生産能力計画を 700 万台としている。
今回建設する新工場はトラクションモータ関連では中国で 5 番目、E-Axle の組み立て工場としては中国で 4 番目の工場となる。同工場は日本電産の E-Axle 事業における「フラッグシップ工場」をコンセプトとし、E-Axle の組み立て生産だけでなく、日本電産グループの部品事業も集約した EV 専用一貫工場を目指し、生産能力はフル稼働時で年産 100 万台を予定している。
日本電産は、今後も世界 No.1 の総合モーターメーカーとして、軽薄短小技術、高効率化技術、制御技術を駆使した製品を開発し、自動車の進化に貢献する革新的ソリューションを圧倒的なスピードで提案していく。
<E-Axle フラッグシップ工場詳細>
立地場所:中華人民共和国浙江省平湖市
生産品目:トラクションモータシステム「E-Axle」およびインバータ、ギアなどの関連製品
人員規模:約 2,500 名(フル生産時)
敷地面積:72,800 ㎡
建屋投影面積:39,400 ㎡
生産エリア延床面積:109,600 ㎡
生産能力:年産 100 万台(2024 年度)
操業計画:着工:2022 年 10 月 操業開始:2023 年 10 月
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