・暦年・年度とも油空圧合計で初の1兆円超え
以下、リリース前文。図表は、kikai-news.netが作成。
2022年・年度油圧・空気圧機器需要見通しについて
1.1 経済環境
2021 年は、2020 年の新型コロナの世界的蔓延による景気後退からの急回復が見られたが、グローバルな物流の停滞や半導体を筆頭に材料・部品の不足や価格高騰に悩まされた。2022 年2 月には、ロシアのウクライナ侵攻に対する制裁等からエネルギー価格が急騰し、更に、オミクロン株感染による中国上海市のロックダウンによる一層の物流混乱や生産縮少が懸念され、加えて、FRB が米国内経済の過熱を防ぐため利上げ政策を実施するなど、世界経済に悪影響を及ぼす不確定材料が増えてきている。一方、3 月の月例経済報告では、景気は持ち直しの動きが続いていると指摘しており、実際に半導体等部材の不足感は強く、そのための設備投資需要も依然として続くとみられる。
こうした経済環境の中で、4 月に当会の総需要委員会及び油圧分科会並びに空気圧分科会を開催し、今般「2022年・年度の需要見通し」を作成・公表するものであります。
1.2 油圧機器出荷額
これらを踏まえ、暦年は前年比4.3%増の4,145 億円、年度は前年度比4.2%増の4,179 億円と予測した。
暦年ベース出荷額
2021 年 出荷額(実績) 3,973 億円(対前年比17.9%増)
2022 年 出荷額(予測) 4,145 億円(対前年比4.3%増)
年度ベース出荷額
2021 年度 出荷額(見込み) 4,009 億円(対前年度比17.1%増)
2022 年度 出荷額(予測) 4,179 億円(対前年度比4.2%増)
1.3 空気圧機器出荷額
これらを踏まえ、暦年は前年比7.2%増の5,936億円、年度も同様の前年度比6.6%増の6,160億円と予測した。
暦年ベース出荷額
2021 年 出荷額(実績) 5,537 億円(対前年比34.4%増)
2022 年 出荷額(予測) 5,936 億円(対前年比7.2%増)
年度ベース出荷額
2021 年度 出荷額(見込み) 5,780 億円(対前年度比34.6%増)
2022 年度 出荷額(予測) 6,160 億円(対前年度比6.6%増)
注:グラフ内の需要分野は概ね大分類として表記しています。