・長期的な需要増に対し、高性能・高品質な製品を安定供給
・2025年4月より稼働開始
古河電気工業(東京都千代田区)は5月17日、半導体需要の高まりに対応し、今後も安定的に半導体製造工程用テープを供給していくため、約70億円を投資し、三重事業所の生産能力を2025年4月より増強すると発表した。
古河電気工業では半導体製造工程に用いられる仮固定用テープ(バックグラインディングテープ、ダイシングテープ、等)と接着用テープを製造・販売しており、半導体デバイスの多様化と日々進化する半導体の性能および製造工程に対し、同社コア技術のひとつであるポリマー技術を活かした製品を提供してきた。昨今のIoT、自動運転、5G向け需要の高まりやコロナ禍による生活スタイルの変化とともに、半導体の需要は今後も長期的に拡大し、さらに高性能になることが予想されている。古河電気工業は今後も高まる需要に対し、高品質な製品を安定的に提供し続けるため、三重事業所の生産能力を増強することを決定した。
今回の投資により、需要の高まりに対する十分な供給力を確保するだけでなく、最新の設備を導入することによって、更に高性能かつ高品質な製品を提供し、顧客の期待に応えていく。また、新工場に太陽光発電設備やエネルギー効率に配慮した設備を導入することで、生産工程の環境負荷を低減する。
古河電気工業は今後も半導体製造における幅広いソリューションを提供し、社会の変化を支えるインフラ強靭化に貢献していく。
<計画概要>
所在地:古河電工 三重事業所内(三重県亀山市能褒野町20番地16)
着工:2022年9月
量産開始時期:2025年4月
新工場延床面積:8千平方メートル
設備投資額:約70億円