営業利益は値上げ効果や為替の改善などの増益要因があったが、原材料価格の上昇や物流費の増加などの減益要因により、前年同期比 114 億円(14.6%)減の 664 億円。税引前利益は営業利益の減少により前年同期比 48 億円(6.1%)減少して 736 億円。親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期を24 億円 (4.7%)下回る496 億円となった。
■部門別の概況
<機械部門>
国内売上高は前年同期比 4.4%減の 727 億円。米価下落や経営継続補助金の終了の影響を受けて農業関連商品が減少した。
海外売上高は農業機械や建設機械が伸長したため、前年同期比 15.9%増の 4,270 億円。地域別では、北米はサプライチェーンの混乱による調達の遅れが続いているが、底堅い住宅需要を背景に建設機械が増加した。トラクタ、エンジンも堅調に推移した。欧州では、安定した市場により建設機械、エンジンを中心に増加した。
セグメント利益は値上げ効果や為替の改善などの増益要因があったが、原材料価格 の上昇や物流費の増加などの減益要因により前年同期比 13.1%減少して 592 億円となった。
<水・環境部門>
同部門はパイプシステム関連製品(ダクタイル鉄管、合成管等)、素形材・都市インフラ関連製品(反
応管、スパイラル鋼管、空調機器等)、環境関連製品(各種環境プラント、ポンプ等)により構成。売上高は前年同期比 2.1%増加して 875 億円となり、売上高全体の 14.8%を占めた。
国内売上高は前年同期比 2.3%増の 782 億円。パイプシステム関連製品では好調な住宅着工に伴い集合住宅向けの合成管が増加した。環境関連製品ではプラント建設が増加した。海外売上高は前年同期比 0.4%増の 93 億円となった。
セグメント利益は値上げ効果があったが、原材料価格の上昇などの影響を受け前年同期比 23.7%減少して 95 億円となった。
<その他部門>
同部門は各種サービス事業などにより構成。売上高は前年同期比 20.6%減の60 億円となり、売上高全体の 1.0%を占めた。セグメント利益は前年同期比 17.8%増加して 12 億円となった。
■連結業績予想に関する定性的情報
2022 年 12 月期の業績見通しは下記の前回発表時(2022 年 2 月14 日)から変更していない。
売上高は 2 兆 4,500 億円(前期比11.5%増)、営業利益2,500億円(同1.5%増)、税引前利益は2,530 億円(同0.2%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益1,780 億円(同1.3%増)。
業績見通しにおける想定為替レートは、1米ドル=114 円、1ユーロ=128 円としている。