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三菱ロジスネクスト、21年度売上は18.9%増の4,654億円、22年度予想は16.0%増 の5,400億円

 三菱ロジスネクストが5月12日に発表した2022年3月期(2021年度)連結業績によると、売上高は、4,654億6百万円(前期比18.9%増)となった。フ ォークリフト需要のコロナ禍からの復調が売上高の増加に寄与している。利益面については、原材料や輸送運賃の高騰影響を受けながらも、売上高の増加と固定費の抑制効果により、 営業利益は35億9千2百万円(同125.3%増)、経常利益は32億4千万円(同60.9%増)、親会社株主に帰属す る当期純利益は7億1千7百万円(前年同期26億8千3百万円の純損失)となった。

 なお、のれん等償却の影響を除くと、営業利益は130億1千3百万円(前期比18.4%増)、営業利益率は 2.8%(同ポイント増減無し)となっている。

経営成績の概況

 2021年度における世界経済は、日本を含めてコロナ禍からの経済活動の復調傾向が継続している中での推移 となった。しかし、近年類を見ない災禍からの急激な回復局面で、需要に供給が追い付かず資源高・原材料市況や輸送運賃の高騰・サプライチェーンの混乱を引き起こしており、米国のインフレ高進なども生じて、様々な 業種で生産及びコスト面に大きな影響を及ぼしている。また、2月にはロシアによるウクライナ侵攻もあり、世界 経済の今後の不透明感は増すばかりとなっている。

 このような中、フォークリフトを始めとする物流機器市場は、国内においては、コロナ禍前と同様の水準で堅調に推移、海外においては、一部地域で顕著に観察された反動需要が一巡したものの、物流ニーズの高まりによりコロナ 禍前を上回る水準で推移している。

 三菱ロジスネクストにおいても、グループ各社の受注は引き続き好調ではあるものの、半導体不足の影響を始めとした様々な部品供給の遅れによるリードタイムの長期化、原材料費・輸送費を始めとしたコスト高の影響を大きく受けている。

 受注増加に応じた生産・出荷を実現し納期順守すべく、部品供給の確保・整流化に取り組むとともに、コストの削減にも引き続き注力している。しかし、新型コロナ感染症の収束が依然として見えない中で生じたロシアによるウクライナ侵攻が世界経済の回復に深刻な影響を及ぼすことは間違いなく、世界経済の不確実性の高まりは未曽有の水準にあると思われる。

 三菱ロジスネクスト2022年3月期データ

セグメントごとの経営成績

<国内事業>

 国内事業は、フォークリフト需要がコロナ禍前と同様の水準で堅調に推移していることもあり、売上高は1,739億 5千4百万円(前期比3.2%増)となった。セグメント利益は、特にアフターサービス・補用部品、産業 用エンジンの売上高の増加が寄与し、15億3千7百万円(同122.5%増)となった。

 なお、のれん等償却の影響を除くと、セグメント利益は63億5千8百万円(同12.3%増)となっている。

<海外事業>

 海外事業は、フォークリフト需要がコロナ禍前を超える水準で推移しており、売上高は2,914億5千1百万円(前期比30.7%増)となった。セグメント利益は、売上高の増加が寄与する一方で、原材料市況や輸送運賃の 高騰等により減殺され、20億5千5百万円(同127.4%増)となった。

 なお、のれん等償却の影響を除くと、セグメント利益は66億5千5百万円(同24.9%増)となっている。

今後の見通し

 新型コロナウイルス感染症は依然として収束の気配を見せておらず、半導体不足の影響を始めとした様々な部品供給の遅れ、資源高・原材料市況や輸送運賃の高騰・サプライチェーンの混乱に加え、地政学的リスクの顕在化や各国 におけるインフレの進行なども生じており、経済環境の不透明感は一層強まっていくことが見込まれる。

 そのような中においても、フォークリフトをはじめとする物流機器市場は、国内においてはコロナ禍前と同様の水準で堅調に推移、海外においてはコロナ禍前を上回る水準で推移しており、この傾向は、当社の中期経営計画 「Logisnext SolutionS 2023」の2年目である2023年3月期においても継続するものとみている。

 このような状況のもと、2022年度(2023年3月期)の連結業績見通しは、売上高5,400億円(前期比16.0%増)、営業利益80億円(同122.7%増)、経常利益70億円(同116.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益25億円(同248.6%増)を見込んでいる。

 なお、その場合ののれん等償却前営業利益は175億円、のれん等償却前営業利益率は3.2%となる。

 三菱ロジスネクスト2022年3月期 決算短信

 説明資料(後日リンク予定)

 

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